トランプ米大統領、「金委員長は狂った男だ」 米爆撃機、今世紀に入って最も北へ飛行

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トランプ大統領は今週、国連で行った演説で、金委員長を「ロケットマン」と表現し、「ロケットマンは自爆任務に就いている」と発言。米国は北朝鮮を「完全に破壊」せざるを得なくなる可能性があると警告した。これを受けて金委員長は、トランプ大統領は「精神が錯乱している」とし、大統領の警告に対し「史上最高の強硬対抗措置」を検討すると表明した。

トランプ大統領は22日、ツイッターで金委員長を「狂った男」と表現。

これに対し、李外相は演説で、トランプ大統領を「悪の大統領」と呼び、トランプ氏自身が「自殺任務」に就いていると反論。米国が北朝鮮指導部の排除あるいは北朝鮮への軍事攻撃の兆候を示す場合、北朝鮮に自衛の用意はできていると警告した。

同相は「われわれは核戦力の完成まであと数歩の段階にある」と表明。国際社会からの制裁は核兵器開発に向けた北朝鮮の決意に何ら影響を与えないと述べ、最終的には米国との力の均衡を目指すとした。

「自然の地震」だったとの見方

ミサイル発射と核実験を強行する北朝鮮に対しては、今月11日に国連安全保障理事会による通算9回目の制裁決議が採択されたほか、トランプ大統領は21日、制裁強化を可能にする大統領令に署名している。

李外相は国連総会での演説後、国連のグテレス事務総長と面会。国連の発表によると、事務総長は同相に対し、朝鮮半島情勢の緊迫化に懸念を示し、緊張緩和を呼び掛けた。

一方、韓国気象庁などによると、北朝鮮の核実験場近くを震源とするマグニチュード3.0の地震が23日夕方に観測されたが、これまでに、同庁や中国地震局、包括的核実験禁止条約機関準備委員会(CTBTO)の専門家はいずれも自然の地震だったとの見解を示し、北朝鮮が新たな核実験を強行したとの懸念は和らいでいる。

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