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次世代へのメッセージ
新たな気づきが世界を広げる

立命館大学

文化や習慣を異にしても、お互いに理解し合い、ともに仕事を成し遂げようとする思いに変わりはない。また、人間としての情にも共通する面は多い。そんな経験が、新たな気づきと飛躍につながることを体感する2人がいる。

「待ってくれている世界の人々に、
作品を届け続けるのが私の仕事です」

是枝 裕和 さん
映画監督・立命館大学産業社会学部客員教授

今年5月、『そして父になる』を第66回カンヌ国際映画祭に出品した映画監督の是枝裕和さんは、上映会場で感に堪えない思いをかみしめていた。「映画祭は、1世紀を超える映画の歴史に敬意を払い、映画に関わることの喜びを分かち合う祝祭空間なんです。そのなかで、今まででいちばん熱い拍手をいただいた。映画に関わる幸せを実感しました」と、是枝さんはふり返る。カンヌは04年、09年の出品で高い評価を獲得した場所だ。会場には「お帰りなさい」といった温かい雰囲気もあったのだろう。いくつもの上映会場があり、往年の名作を、主演を務めた大俳優を招いて一緒に鑑賞するなどのイベントも開かれている。そうした場と時間をキャストもスタッフも共有できることが、映画祭に参加する意義の一つだと是枝さんは考えている。

もちろん、映画祭のビジネス面での効果も見逃せない。『そして父になる』は、審査員賞を受賞したこともあって、2週間で100以上の地域で配給・上映が決まった。「40地域を獲得するのに1年かかった作品もありましたから、特に受賞のインパクトは大きいですね。受賞が決まって、正直ホッとしました」。

海外でこそ意識する「日本人であること」

『そして父になる』
9月28日(土) 全国ロードショー
9月24日(火)~27(金) 全国先行ロードショー
©2013『そして父になる』製作委員会

デビュー作の頃は海外メディアからは、「映画には禅の考え方が反映されているのか」「風景を3シーンつなげた箇所は、五七五の体現なのか」といった質問が飛び出すこともあった。「欧米では日本文化に尽きせぬ興味と関心があるようで、自分が日本人、アジア人であることを強烈に意識させられます」。だからこそ、自身にとって当たり前の文化や習慣、風景を掘り下げ、理解を深めなければならないと感じる。

一方で、国や文化の違いを超えて、共通の価値観や思いに触れることもある。「『歩いても 歩いても』の主人公の母親のセリフは、半分以上が自分の母が話していたことです。これに対して、カナダやスペインの映画祭で一般の観客から『なんでオレの母親のことがわかるんだ』なんて声を掛けられました」。同作は当初、エージェントから日本特有に過ぎると難色を示されたものの、結果的には全世界で多くの人に受け入れられた。

立命館大学客員教授も務める是枝さん。講義では、たとえば60年代のテレビ草創期のドキュメンタリー番組を題材に、映像作品を観る目を養う。「この時代の番組は、映画はじめ他のメディアとは違うテレビの特徴を追求してつくられています。大胆な試みも多く、議論で理解が深まります」。講義を通じて、是枝さん自身にも新たな気づきがあるという。「ある指揮者がタクトを振る様を追い続けた映像を観た学生が、カメラは奏者からの目線だというんです。新しい発見でしたね」。

「待ってくれている世界の人々に、作品を届け続けるのが私の仕事」と語る是枝さんの中では、もう次作への構想が膨らんでいるだろうか。

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