女子大生が地域貢献、国際協力の実践で成長 高い評価が実証する金城学院の教育力

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学生とカンボジア女性がアクセサリーを協働製作

佐藤奈穂 講師/国際情報学部 国際情報学科

同じ国際情報学部の佐藤奈穂ゼミでは、学生とカンボジアの女性が協働で製作するアクセサリーブランド「DIAGIRL(ディアガール)」の活動を2015年から継続している。

「“カワイイ”で私がかわる、世界をかえる」をコンセプトに、学生がデザインしてカンボジアの女性が製作を担当。収益は現地の女性たちに還元される。佐藤講師は、「裕福ではないが、人と人とのつながりが深く、夢を持つカンボジアの女性と、お金や物はあっても人とのつながりが希薄で、夢ややりがいに乏しい日本の学生が、互いに足りない部分を補って、今よりも『少し幸せになる』活動です」と紹介する。

アクセサリー製作を担うカンボジアの女性たち。DIAGIRLは、彼女たちと日本の女子学生が手を取り合い、少しずつ前に進む活動だ

学生には「創造力」と「想像力」を身に付けてほしいと話す佐藤講師。「将来どんな仕事に就いても、新しいものを創り出していく創造力は必要です。そして、仕事でも日常生活でもすべての基本となるのが相手に対する想像力です。それが考え方も文化も異なる海外に行くことでより明確に認識できるのです」と話す。

佐藤ゼミを選んだ学生からも、「先生のアジア経済論を受講して東南アジアの女性の生き方に興味を持ち、カンボジアでの活動を通してさらに理解を深めたいと思いました」(野村さん・3年)。「国際協力に対する考え方を変えたいという先生の理念と、アクセサリーがデザインできることに惹かれました」(坂本さん・3年)などの声が聞かれる。

共に成長を目指しながら社会に影響を与える活動

佐藤講師は、DIAGIRLの活動を通し学生は見違えるほど成長すると話す。ゼミ生も、「学生が主体なので、チームの中で自分が何をすべきかなど学ぶことが多く、考えもきちんと主張できるようになりました」(石原さん・4年)。「貧困や母子家庭をネガティブに考えていたのが、カンボジアの人たちが生き生きと暮らしているのを見て価値観が変わりました」(新田さん・4年)。「チーム全体の成長を考えて行動し大きな学びを得ました。将来はソーシャルビジネスに取り組みたいです」(佐藤さん・4年)など自らの成長を実感しているようだ。

自分たちが主体となってDIAGIRLの活動に取り組んでいる、佐藤ゼミの3年生たち

DIAGIRLは国際貢献だから買ってもらうのでなく、気に入って手に取ったら国際貢献だったというのが理想だという佐藤講師。ゼミ生も、「国際貢献というより、カンボジアと日本の女性が一緒にキラキラと輝いて頑張っているのを伝えたい」(藤田さん・3年)。「今しかできないことに全力で挑戦し、社会を変えていく一つのきっかけにしたい」(杉浦さん・3年)と意欲的だ。

金城学院大学が実践する産学連携や新たな形の地域貢献、国際貢献。その質の高さや独創性は、明らかに他とは一線を画す存在感を示している。

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