患者想いの医者ほど生きづらい

患者を救うことだけが”いい医師”ではない

さて、今回のコラムはキャリア相談事例の第2回目です。

前回取り上げた研修医についての話は、私の知り合いのドクター(中堅~ベテラン複数人)には、刺激が大きかったようで、

「いや~、今の若い人は耐えることを知らないねぇ、困ったものだ」

「そんなに(診療科選択で)悩むというのは考えられないねぇ」

「とにかく一度決めたらそこに没頭すべきで、途中で研修を辞めるなんてありえない」

と厳しい意見が相次ぎました。「そのとおり」と思うこともあれば、「今の時代は違うんですよ」と感じることもありました。

ただキャリアについて迷いがあるのは、若い医師や医学生だけではありません。中堅やベテランの医師だって日々悩んで業務を行っています。今回ご紹介する相談事例は、すでに専門医を取りこれから自分のやりたい医療を実現したいが、そう簡単にはいかないといった医師についてです。彼は相談だけではなく、転職も希望していたので、その活動状況を含めて話を進めたいと思います。

ケース②
西山典弘医師(仮名)
年齢:39歳(男性)
出身大学:地方の国公立大学
専門科目:整形外科
(相談内容)
現在、医師免許取得15年目の医師です。整形外科として早く一人前になりたいと思い、医局には属さず、教育環境が整っており、手術数も多い病院に自分で応募して研修を重ねてきました。整形外科の一般的な処置や手術、リハビリについてはひととおり経験しており、ある程度なんでも診ることができると自負しています。
今まで複数の病院でいろいろな経験をさせてもらいましたが、整形外科の患者を診るシステムについては、まだまだ未熟なところが多く、改善すべき点が多いと強く感じます。今いる病院については患者さんの退院マネジメントが不十分なこと、リハビリの方向性があいまいであること、セラピストを含めたチームとしてのコミュニケーションが不足しているなど、さまざまな問題点があり、患者さんによりよい医療を提供するためには、もう少しシステムが整っている、あるいは自分でシステムを改善できるような施設に転職が希望です。
ただ、なかなかそれをわかってくれる施設がなく、どうしても踏ん切りがつきません。このままではストレスがたまる一方ですが、自分に合った求人はないでしょうか?
次ページすべては患者のために!!
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