中堅・中小企業の資金管理を低価格で実現

GCMと商流ファイナンスの最前線

近年、中堅・中小企業においてもアジアなど海外での事業が拡大しており、大企業と同様にグローバルな資金管理のニーズが高まってきている。だが、事業規模の小さい企業向けの資金管理サービスはほとんどないのが現状だ。その課題に対応すべく、最近になって中堅・中小企業をターゲットとした資金管理ソリューションが登場し、注目を集めている。

中堅・中小企業対象マルチバンク対応の資金管理ツール

「中堅・中小企業の海外進出は年々増加しています。一方で、資金管理に関する統制は不十分で、さまざまなリスクにさらされているのが現状です」と、コンシストのビジネス戦略事業本部長チーフコンサルタント、中村正史氏は話す。同社は1988年、日本開発銀行(現:日本政策投資銀行)の情報システム部門のアウトソーシング化を契機に設立されたITソリューション企業だ。現在は日本政策投資銀行グループの一社として、コンサルティングからシステム開発、運用・保守サポートまで、高品質なソリューションを提供している。

中村氏は「既存のキャッシュ・マネジメント・システム(CMS)製品のほとんどは、大企業のニーズを満たすため機能強化を重ね、複雑で高価になっており、中堅以下の企業にとっては敷居が高くなっています」と課題を語る。その思いから生み出したのが、中堅・中小企業を対象に、資金管理の効率化を支援するシステム「スケルトンシリーズ キャッシュマネジメントツール」(スケルトンCMT)だ。

銀行との契約・手続き、導入後の
業務への活用などもきめ細かく支援

中村 正史
ビジネス戦略事業本部長
チーフコンサルタント

「スケルトンCMT」は、機能を国内資金集中、国内外の資金繰り・銀行口座情報の可視化に絞っているため、一般的なソリューションに比べ、初期費や運用費を大幅に削減できる。

といっても、その機能に遜色はない。世界最大のマルチバンクサービス機関であるFides Treasury Services社のサービスを利用することにより、SWIFT(国際銀行間通信協会)ネットワークに加盟する海外銀行と接続できる。もちろん、国内もANSERに対応しているため、ワンストップで国内外の銀行口座情報の収集が可能だ。

昨年、日本政策投資銀行が実施した「中堅企業のアジアにおける資金管理・実態調査」では、中堅・中小企業における資金管理の目的は、『資金の無駄と不正の防止』が最も多くなっている。「まずは海外子会社の資金繰りとその内容の可視化が重要課題です」と、中村氏は分析する。

中堅・中小企業では、内部統制などが後手に回りがちだが、「スケルトンCMT」を導入することで、内部統制強化やグループ経営の高度化が可能となる。同社では、ツールの提供のみならず、銀行との契約、事務手続きや導入後の業務への活用法に関するノウハウをガイドブックにまとめ提供、研修サービス、ヘルプデスクによりきめ細かく導入から運用後までのサポートを行う。これまでCMS導入が現実的ではなかった中堅・中小企業にとって、頼もしいサービスの誕生といえる。

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