NY市場で円高進む、1ドル=108円台後半へ

FRB高官の発言や北朝鮮の「挑発」で

 9月5日、ニューヨーク外為市場ではドルが安全通貨とされる円に対し大きく下落した。2011年1月撮影(2017年 ロイター/Kacper Pempel)

[ニューヨーク 5日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが安全通貨とされる円に対し大きく下落した。週末に核実験を実施した北朝鮮を巡る懸念のほか、米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事が低インフレに言及し、FRBは物価が上向いていると確信を持てるまで利上げに慎重になる必要があるとの考えを示したことが背景。

ドル/円<JPY=>は終盤の取引までに1%安の108.65円まで下落し、8月29日以来の安値を更新。1日の下落としては5月中旬以来の大きさとなる見通しとなっている。

北朝鮮は3日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載する水爆の実験に成功したと発表。北朝鮮が核実験を実施したのは6回目で、爆発の規模は過去最大となる。世界各国が対応策を協議するなか、この日は北朝鮮の韓大成駐ジュネーブ国際機関代表部大使が国連主催の軍縮会議で、米国にさらなる「贈り物」を届ける用意があると述べた。

こうしたなか主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時92.183と0.5%低下。ドルは対スイスフラン<CHF=>でも一時0.9545フランと0.4%下落した。

クレディ・アグリコルの外為ストラテジスト、ワシーリー・セレブリアコフ氏は「リスク回避の傾向が強くなっており、その大部分は北朝鮮問題に起因する」としている。

この日はこのほか、FRBのブレイナード理事が米国のインフレ率は目標を「大幅に」下回っているため、FRBは物価が上向いていると確信を持てるまで利上げに慎重になる必要があるとの考えを表明。FXアナリティクスのパートナー、デビッド・ギルモア氏は、ブレイナード理事の発言はハト派的だったと指摘。「12月の会合で利上げに投票する意向を持っている人の発言には聞こえなかった」としている。

ユーロ/ドル<EUR=>は終盤の取引までに1.1939ドルと0.4%上昇。前週は約2年半ぶりの高値となる1.2069ドルを付けていた。欧州中央銀行(ECB)は7日に理事会を開く。

ドル/円 NY終値 108.80/108.83

始値109.28

高値109.42

安値108.63

ユーロ/ドル NY終値 1.1912/1.1916

始値1.1895

高値1.1939

安値1.1878

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