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次世代へのメッセージ
異文化理解がグローバル化の原点

立命館大学

グローバルに活躍するために必要なのは、自分を知り、相手を知ることだ。歴史を知り、文化を尊重する姿勢があってこそ、良質なコミュニケーションが実現し、創造と革新の原動力となる。

革新の気風と歴史を大切に
花に親しむ文化を広げていきたいですね

池坊 由紀 さん
(2012年文学研究科修了)
華道家元池坊 次期家元

池坊は室町時代より続く華道の名家だ。池坊由紀さんは次期家元として、後進の指導などを通じた華道の普及と自身の芸の向上に励む毎日を送る。

そんな池坊さんが大学院で学ぶことを考え始めたのは、「自分の華道をもっと高めるには、新しい視点が必要ではないか」と感じたからだ。「大学卒業時、さらに勉強を続けたい思いもありましたが、家の仕事に入ることになりました。特に文系では、大学院に進学するのは研究者志望の方といった状況もありましたし。社会人の大学院生が増えてきたこともあり、周りの方々からも、大学院に通うなら今しかないと後押ししていただきました」。

大学院では、日本史学専修に籍を置いた。古来の仏前供花に始まり室町時代に華道としての様式を獲得していった歴史、原初的な立て花(たてはな)が芸術に昇華した過程、さらには花合わせのために全国から花材を集めた権力のあり様などを研究したという。「作品づくりにおいても、生け花の社会的な位置づけなどの裏付けの視点が加わったように思います」と、語る池坊さんは、「華道はもとより芸道は総じて、山登りのようなものではないでしょうか。自分の上ってきた道だけがすべてではなく、全貌を眺めることでわかってくるものもあります」と、新たな境地を獲得したようだ。

生け花を通じて日本文化を理解

世界には、生け花を通じて日本を理解したいと願う人が少なくないという。「生け花の造形や根底にある考え方が、異文化理解の窓になるようです」。たとえば、生花(しょうか)ではなぜ奇数の花材を生けるのか。花器を据える床の間の位置や光の当たり具合によって生け方を変えることにはどんな意味があるのか。そうした疑問を通じて、日本文化への関心と理解を深める姿勢が顕著なのだという。「花材を選ぶ理由などにも説明が必要です。私にとっては当たり前のように身についている事柄を、しっかりと言葉で説明することが求められるわけです」。

こうした傾向は、外国人に限らない。国内の若い人々も、華道の背景となる伝統の生活様式を経験していないケースが多い。「なにより説明できる言葉を持つことが大切なのです」。

若い世代との関わりでは、京都経済同友会「『大学のまち・京都』を考える特別委員会」の委員長も務める。「伝統ある京都のまちと留学生も含めた大学生がもっと密に関わることで、得られるものがあるはずです。3月には提言を発表し、具体的な動きも出てきました」。

華道もまた、時代にマッチした新しいスタイルが求められる。「たとえば伝統の立花に新風体を確立するなど、池坊には革新の気風があります。深化・進化を繰り返して今に至っている歴史を大切に、特に若い人たちにアプローチして花に親しむ文化を広げていきたいですね」。

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