「るるぶ」経営のレストランは何が新しいのか

編集者ならではの「こだわり」がある

6月15日に開業した「赤坂バル横丁」内に、「Editor's Fav るるぶキッチン」としてオープン(写真提供:JTBパブリッシング)

旅行情報誌で知られる『るるぶ情報版』が、初めて飲食店事業に乗り出した。6月15日に開業した「赤坂バル横丁」内に、「Editor's Fav るるぶキッチン」としてオープン。店名にエディター=編集者と入っているとおり、長年、旅行雑誌を手掛けてきた編集者が中心となって進めている企画のようだ。これまでありそうでなかった発想のこの店、いったいどんな店舗なのだろうか。そして、どのような人々が利用しているのだろうか。

飲食店を「メディアのひとつ」として位置づける

『るるぶ情報版』は1984年に刊行、現在は年に200点以上を発行。2017年7月時点で、通巻5200号を数える旅行情報誌だ。2010年12月には発行点数世界最多の旅行ガイドとしてギネス認定を取得している。版元は旅行会社JTBグループのJTBパブリッシングで、同社は出版・販売のほか、旅行に関連するウェブ関連事業も行う。このたび、旅行情報誌の版元として初めて飲食事業に参入することとなる。狙いは、同店を旅行情報メディアのひとつとして位置づけ、全国の土地土地の魅力を発信していくことだ。いわば、『るるぶ情報版』のリアル版と言えるだろう。

JTBパブリッシングで飲食事業を担当する青木洋高氏(筆者撮影)

るるぶキッチンでは、編集者が全国各地を旅して見つけた食材や料理をお客に提供し、それぞれの土地に旅するきっかけとしてもらうほか、地域産品のファンになってもらうことを目指している。

「“食”は土地土地の魅力の中でも、大きなウエートを占めます。これまで弊社を通じて、地域の魅力をご紹介してきました。今回の店舗では、直接味わってもらい、現地の魅力を体感していただくことを目的としています。紙、ウェブなど既存媒体との相乗効果も期待しています。また、単にご当地グルメを紹介する店ではなく、地元の素材を使ってバルで新たなメニューを開発しています」(JTBパブリッシング マーケティング本部 事業開発マネージャー 青木洋高氏)

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