本当の北朝鮮リスクは米国が本気を出すこと 米国がトランプ大統領でまだ良かったかも?

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夏競馬はお休み!という人もいるだろうが、それでもこの時期、2歳馬のデビュー戦に思わぬ拾いものがあったりする。

8月6日の新潟5Rでは、オルフェーヴル産駒の牝馬ロックディスタウンが初登場した。ルメール騎手が騎乗しようとしたその瞬間に、あわや振り落とさんばかりの振る舞いで、親譲りの気性の荒さを見せつけてくれた。なおかつ最後の直線では、一度もステッキを使うことなく2位以下を大きくぶっちぎってみせた。これは眼福でござったな。ロックディスタウン、次の札幌2歳ステークスが楽しみである。

札幌記念はルメールへ乗り替わりのエアスピネル本命

さて週末は北海道唯一のG2レース、札幌記念(20日札幌競馬場、11R)が行われる。ここ数年はモーリス、ハープスター、ゴールドシップなどの大物が参加しているので注目度は高い。

今年の焦点は、4歳馬エアスピネルの鞍上が武豊騎手からクリストフ・ルメール騎手に乗り替わりとなることの是非だろう。サトノダイヤモンドやマカヒキの影に隠れているとはいえ、最強世代の一角を占める存在だ。人気になっているヤマカツエースなどとは、格が違うと見るべきであろう。

2歳馬のときから乗り続けてきた武豊を替えるのは、エアスピネルの陣営としては苦渋の決断であったものと拝察する。それだけにここは買ってみたい。「2000mは長いのではないか」との声もあるけれども、マイル戦ばかりを使っているのは今年になってからで、昨年の菊花賞(3000m)では3着につけていることをお忘れなく。

対抗にはサウンズオブアース、穴にはツクバアズマオーとアングライフェンを指名しておこう。今年は例年に比して涼しい夏競馬。パスするのはもったいないですぞ。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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