夏競馬はお休み!という人もいるだろうが、それでもこの時期、2歳馬のデビュー戦に思わぬ拾いものがあったりする。
8月6日の新潟5Rでは、オルフェーヴル産駒の牝馬ロックディスタウンが初登場した。ルメール騎手が騎乗しようとしたその瞬間に、あわや振り落とさんばかりの振る舞いで、親譲りの気性の荒さを見せつけてくれた。なおかつ最後の直線では、一度もステッキを使うことなく2位以下を大きくぶっちぎってみせた。これは眼福でござったな。ロックディスタウン、次の札幌2歳ステークスが楽しみである。
札幌記念はルメールへ乗り替わりのエアスピネル本命
さて週末は北海道唯一のG2レース、札幌記念(20日札幌競馬場、11R)が行われる。ここ数年はモーリス、ハープスター、ゴールドシップなどの大物が参加しているので注目度は高い。
今年の焦点は、4歳馬エアスピネルの鞍上が武豊騎手からクリストフ・ルメール騎手に乗り替わりとなることの是非だろう。サトノダイヤモンドやマカヒキの影に隠れているとはいえ、最強世代の一角を占める存在だ。人気になっているヤマカツエースなどとは、格が違うと見るべきであろう。
2歳馬のときから乗り続けてきた武豊を替えるのは、エアスピネルの陣営としては苦渋の決断であったものと拝察する。それだけにここは買ってみたい。「2000mは長いのではないか」との声もあるけれども、マイル戦ばかりを使っているのは今年になってからで、昨年の菊花賞(3000m)では3着につけていることをお忘れなく。
対抗にはサウンズオブアース、穴にはツクバアズマオーとアングライフェンを指名しておこう。今年は例年に比して涼しい夏競馬。パスするのはもったいないですぞ。
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