シリコンバレーは、何が”特別”なのか?

シリコンバレーの”格言”とは?

Apple、Google、Yahoo、Intel、Facebook——。世界の人々の生活を変えた世界最先端の企業が集う米国シリコンバレー。本連載の著者・伊佐山元氏は、この地で10年間、全米トップ10に入るベンチャーキャピタル「DCM」のパートナー(共同経営者)として働いてきた。
ベンチャーキャピタルは、「次のGoogle」「次のFacebook」になる可能性のあるベンチャー企業へ早い段階から投資を行い、事業支援を行う業務である。伊佐山氏は、シリコンバレーの大手のベンチャーキャピタルで経営に携わった数少ない日本人である。
そして、シリコンバレーで数千人を超えるという数多くの起業家と出会い、自分の“目”を頼りに、事業の将来性を見極め、投資をしてきた。
なぜシリコンバレーにはイノベーティブな企業が生まれるのか(写真:AP/アフロ )

人と人のぶつかりがイノベーションの源

私は、シリコンバレーで世界を変えるイノベーションが起きるのは、「人と人がぶつかりながら起きる“化学反応”が多いから」だと考えている。

この10年を振り返っても、Google、Twitter、Ustream、facebook――といった新興ベンチャーが次々とシリコンバレーから生まれ、世界中の人々の生活や行動を変え、政治や経済にも影響を及ぼしてきた。

「世界中のあらゆる都市の中で、なぜシリコンバレーなのか」――。シリコンバレー在住の私はよくこうした質問を受ける。

もちろん数多くの専門家の見解があり、正解はひとつではなく、さまざまな要因が絡み合っていると思うが、私はシンプルに答えている。「シリコンバレーの風土に引き付けられるように“人”が集うから。それに、起業家、ベンチャーキャピタリスト、エンジェル投資家、起業を支援するプロデューサーなど、ベンチャーに関連する人の“数”が圧倒的に多いから」と。

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