なぜKPMGは多様性を大切にするのか 7000人の多様な人材がVisionを共有する強さ

拡大
縮小

TOP INTERVIEW
 人が成長しなければ、組織も成長しない。だから環境や機会を提供する。

デジタルテクノロジーを活用し
企業へのさらなる貢献を進める

―KPMGジャパンとして、現在どのような方針で運営されているのですか。

あずさ監査法人理事長
KPMGジャパンCEO
酒井弘行

今年の3月、監査法人のガバナンスコードが発表されました。これは資本市場を守る監査法人制度に対する社会の期待が従来にも増して高まっていることを意味しています。あずさ監査法人はこれまで経営責任者、品質管理の各部署、各監査事業部、監査チームという4段階のディフェンスラインで高い監査品質を確保してきましたが、この7月からは外部委員も含めた公益監視委員会も設置し、ガバナンスをより一層強化していくとともに、経営の実効性・透明性もさらに高めていく体制を整えました。この基盤の上に、2020年までには監査はもちろんアドバイザリー、なかでもニーズが高まっていることから、この領域への企業のミドルオフィスへのサービスを強化して、日本企業の成長を支援していくことを目指しています。

―今年度の重点施策についてはいかがですか。

最重視しているのは、デジタルテクノロジーの活用と多様性の確保です。デジタルテクノロジーについては先進的な活用推進計画を進めています。そこにロボティクスやAIの専門家を集め、デジタル社会におけるクライアントニーズを先取りした革新的な方法を導入し、強力に推進していきます。

こうしたことには多様な人材が必要で、その観点からも多様性を一層推進していく考えです。人種、国籍、性別、年齢、さらには専門領域などの多様性を拡げます。また、在宅勤務やフレキシブル勤務なども導入しています。日本人は、自分が抜けると周りに迷惑をかけると考えがちですが、出産や子育て、親の介護などは人生のステージで誰もが直面する問題。だからお互いに助け合い、協力し合うことが大切なのです。ルールとして下達するのではなく、「負担をかける人がおり、負担を負う人がいる。これを善しとする」組織風土にしていくことも目標の一つです。

選ばれる存在であり続ける
ために世界で活躍できる人材を育成

―一方で”The Clear Choice”というVisionも掲げていますね。

企業や社会に信頼をもたらし、その変革を支援するのがKPMGの存在意義です。その組織理念のもとで卓越したサービスを提供することにより、社会や企業、さらに私たちの組織を構成する職員からも選ばれる存在でありたいと考えています。業容が拡大していることもあり、人材ニーズは旺盛です。人が成長しなければ組織も成長しません。だから私たちは惜しむことなく仕事や環境や機会を提供し、全力をあげて人を育てます。KPMGに入って10年もいれば、世界のどこに行っても通用できるプロフェッショナルになれる。私は確信しております。

お問い合わせ
KPMG/あずさ監査法人