民泊が普及すれば外国人の旅の仕方は変わる

これからは「人に会いに行く旅」に

鶴岡:なるほど、「人に会いに行く旅」ですか。その土地の方に直接話をうかがって、はじめて心で理解できる文化って多いですよね。伊勢の精神文化もまさにそうだと思いますが、ガイドブックに文章で書いてあったとしても、地元の方の話を直接聞くことで、頭ではなく心の奥に響いてくるものがあります。

私は旅を「個人外交」だと位置づけていて、人と人が出会って話して理解して、そういう個人外交の積み重ねが世界を平和に変えていくと信じて、観光と訪日インバウンドの仕事をしています。人はお互いわかり合いたい、わかってほしいと思っているから、旅行者は旅先の異文化を知るとうれしいですし、現地の方も自分の土地の文化を旅人にわかってもらえたときすごくうれしいですよね。そういう出会いが訪日インバウンドをきっかけに増やせればいいな、と思っています。

人と人との交流が集うが仕事と雇用を生む

加藤:私も本当にそうだなと思っていて、人と人が文化を間において交流して、ある程度一緒に過ごすと仲良くなっていて。そういう体験をデザインできるのが、訪日インバウンドの仕事の醍醐味だと思っています。

日本人と日本人、日本人と世界の人が交流するってすばらしいことだと思います。特に「深く」交流すること。たとえば、何かを一緒に体験するとか、ひとつ屋根の下に一緒に泊まるとか。お互いの文化を交換するのはとても素敵なことだし、それが続くと文化資本が増えていきますよね。そんな風に人と人をつなげるということに対して、訪日インバウンドはすごく大きなチャンスです。人と人の交流活動が仕事と雇用を生み、経済が回って行く。それはとてもダイナミックでやりがいのある仕事だと思っています。

鶴岡:インバウンドはこれからが本番って感じですね。少し先、たとえば2020年の後、加藤さんがやりたいことのイメージってありますか?

加藤:日本中や世界中を旅するように働きたいと思います。そして、旅をしながら、人と人を繋ぎながら、様々なソーシャルイノベーションプロジェクトを起こしていきたいと思っています。あと、音楽やアートが好きなので、ミュージシャンやアーティストと一緒にプロジェクトを沢山やっていきたいですね。

鶴岡:すてきですね。私は観光というジャンルだけでなく、もっと幅広い分野で日本を元気にする事業や人をPRして、国内と海外、地方と東京、人と人を繋ぐ仕事をしていきたいですね。また、ご一緒にお仕事できたらいいですね。

取材日7月15日

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