世界のエリートが本の「多読」をしないワケ

「使い倒す」を意識したほうが効果的

ハローキティのライセンス事業が軌道に乗ったのは、「頼まれてもいないのにすぐに」実践したことも大きな要因だったと思います。その背景には『The First 90 Days』という本をデスクに置き、最初の90日間の使い方を意識し続けたことがあったのです。

今の私が選んだ10冊の本とは?

では、私の「今の10冊」を紹介しましょう。サンリオ時代とは違って、現在の私は、ビジネスの課題に直面する機会が前よりも少なくなっています。したがって、直接的なビジネスのための読書というよりも、「さまざまな知見を吸収するため」「これからの自分の土台をつくるため」
をテーマに本を読んでいます。ビジネスと直接関係がない本を読んでいるのも、「未来につなげる」という自分の課題を解決するためです。

1 『中高6年間の世界史が10時間でざっと学べる』 (宮崎正勝・著/KADOKAWA)
世界各国の現状や政治的トピックを理解するには、即時的なニュースだけでなく、その国の歴史的背景に目を向けておく必要があります。
2 『歴史を変えた6つの飲物│ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの世界史』 (トム・スタンデージ・著/新井崇嗣・訳/楽工社)
文明の誕生から現代までの人類の歴史を、「ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラ」という6つの飲み物を軸にひもといています。
3 『地球の歩き方 上海』 (ダイヤモンド・ビッグ社)
4 『弱者の戦略』 (稲垣栄洋・著/新潮社)
動植物の世界では、一見弱そうな生物にも周到な戦略があって、群れる、メスを装う、他者に化けるなど、あらゆる方法を駆使しています。では、私にはどんな戦略が取れるのか。「植物のように寄りかかるのか。それとも、動物のように自分の力を発揮するのか」「企業が生き残るためには、ニッチを求める必要があるのではないか」など、自分(自社)を成長させるためのヒントとして、とらえることができます。
5 『Prescription for Success : The Life and Values of Ewing Marion Kauffman』(Anne Morgan・著/Andrews Mcmeel Pub)
私は、Kauffman Fellowsの22期生としてベンチャーキャピタリストとしての修業を始めました。そこで、Kauffman Fellows Program の創始者であるEwing Marion Kauffmanの伝記を、1冊に選びました。
6 『あしたのジョー』 (高森朝雄・原作/ちばてつや・画/講談社)
7 『ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ』(ロバート・スティーヴン・カプラン・著/福井久美子・訳/CCCメディアハウス)
8 『島耕作』 シリーズ (弘兼憲史/講談社)
9 『日本一楽しい漢字ドリル うんこ漢字ドリル』 (小学1〜6年生) (文響社)
10 『シリコンバレー 最強の仕組み』 (デボラ・ペリー・ピシオーニ・著/伊佐山元・序文/桃井緑美子・翻訳/日経BP社)
アップル、グーグル、フェイスブック、ツイッター、テスラモーターズなど、誰もが知っているシリコンバレーの企業のイノベーションの秘密を10の視点から解明した1冊です。
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