英語の「聞き流し」より「音読」が効果的だ

苦手なリスニングだけやってもムダ?

英語をきちんと聞き取れるようになるための近道とは?(写真:maroke / PIXTA)

ちまたでよく「聞き流すだけで英語が話せる」という売り文句を耳にしますが、インパクトこそあれ、ちょっと疑問が湧いてしまうのは筆者だけでしょうか。「まあ、『聞き流していれば、いつの間にか話せる』なんてうまい話はありえない」と思っている方でも、「聞き流していれば、リスニングは伸びる」と思っているかもしれませんね。「まったく伸びない」とは言いませんが、ほとんどの学習者の場合、あまり効果は期待できないと筆者は考えます。

今回は英語のリスニングを伸ばすための学習やトレーニングのあるべき姿というのを紹介したいと思います。

リスニングだけ伸ばしたい?!

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先日開催したTOEIC® Listening and Readingテスト対策講座に参加してくださったハナコさんに「TOEICのリスニングセクションのスコアを上げたい」と相談されました。リスニングのトレーニングにもいろいろありますので、ひととおりは紹介したのですが、それと併せて「声に出す音読のトレーニング」を勧めました。すると、

とりあえず、スピーキングはいいんです。リスニングだけ伸ばしたいので……

と言われてしまいました。

筆者はどの技能(読む、聞く、話す、書く)対策においても、できるだけ4技能すべてを含めた活動を勧めています。特に同じ受信技能(読む、聞く)や発信技能(話す、書く)のグループにあるもの、それから同じ音媒介(聞く、話す)、文字媒介(読む、書く)のグループにあるものは重要です。ハナコさんに、リスニング対策としてスピーキング活動の音読を勧めたのは、音に関するトレーニングをしっかりと行ってもらいたかったから。

次ページ文字で読むと理解できる内容でも…
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