(第5回)PDCAサイクルが内定の決め手(前編)

(第5回)PDCAサイクルが内定の決め手(前編)

佐藤孝治

●行動原則を作るPDCA

 ここであなただけの勝ちパターンを持つためのとっておきの方法を教えよう。それは、まず自分自身の行動原則をしっかり持ち、それに従ってものごとに挑戦し、結果をきちんと把握して次の挑戦に活かすという行動を繰り返すことだ。これは一般的に「PDCAサイクル」と呼ばれているが、PDCAという言葉を聞いたことがあるだろうか。
 PDCAとは「PLAN(仮説を立てる)」「DO(実際に行動する)」「CHECK(結果の検証)」「ACTION(改善)」の4つの頭文字を並べたもので、自分が何かをやろうとした際、必ずこの4つのステップで行動していく。これを繰り返すことによって自分のやり方の問題点が明らかになり、それを日々改善していくことで、次第に効率があがり、成功の確率が高くなっていく。
 PDCAの考え方はどんな場面にでも応用でき、企業の経営とはまさにこのPDCAの実践に他ならない。
【企業経営のPDCAサイクル】
PLAN
予算(仮説)を立てる
DO
実際の営業活動
CHECK
実際の予算の比較結果の考察
ACTION
問題を改善して翌年の予算を立てる

 こうして、前年度より現状に即した、精度の高いビジネスを行っていくのである。

 PDCAが有効なのは、企業経営といった大きな話ばかりではない。日常生活の些細なことでも、PDCAサイクルは大なり小なり機能している。例えば、新宿から銀座への行き方にも、まずプラン(仮説)を立てて、それを実行し、問題点を汲み取って修正するというサイクルを意識しておくことで、成功の可能性が高まっていく、という点がポイントなのである。
 (第4回)で紹介した人事担当者が「行動原則があるかどうかを見る」と言っていたのは、新卒の学生に対する面接でも、企業はその学生がPDCAの発想を持ち、そのサイクルを回してきた経験のある人間かどうかを見極めようとしているのだ。

 PDCAを回す力を読み取るには、通常「コンピテンシー面接」という手法が取られることが多い。「コンピテンシー」とは、「成果をあげることができる能力」のことを指し、成果につながらない能力は「能力」ではあっても「コンピテンシー」とは言わない。
 例えば、TOEICやTOEFLで高い得点を取るのは確かに能力である。しかし、実際に英語を使って仕事で成果を出すことができなければコンピテンシーは低いと判断されることになる。
 このような「コンピテンシー」を持っている人であるかどうかを判断するための面接が「コンピテンシー面接」である。実際にそれはどのように行われるのだろうか。
(後編に続く)

※「大学生のためのインターンシップ成功指南」は、「ジョブウェブ」から提供を受けています。


佐藤孝治(さとう・こうじ)
株式会社ジョブウェブ代表取締役社長
1972年東京都生まれ 早稲田大学社会科学部卒。
就職活動後、大学4年生の96年10月ジョブウェブを創設。 97年7月、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
99年10月、ジョブウェブを法人化。
現在、株式会社ジョブウェブ社長として講演や勉強会などに全国を飛び回っている。学生の就職支援と企業の採用支援を通じて学生と企業の本音コミュニケーションをサポートしている。
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