新仮想通貨ビットコインキャッシュ出足低調 「技術の裏付けなく短命に終わる」との指摘も

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 8月1日、仮想通貨「ビットコイン」の分裂によって誕生した「ビットコインキャッシュ(BCC)」は、取引を承認してブロックチェーン(分散台帳)にデータを書き込むマイナー(採掘者)の支持がそれほど集まらなかったため、低調な滑り出しとなった。写真はパリで6月撮影(2017年 ロイター/Benoit Tessier)

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 仮想通貨「ビットコイン」の分裂によって1日に誕生した「ビットコインキャッシュ(BCC)」は、取引を承認してブロックチェーン(分散台帳)にデータを書き込むマイナー(採掘者)の支持がそれほど集まらなかったため、低調な滑り出しとなった。

BCCの創出を主導したのは中国に拠点を置くマイナーのグループだった。ただ仮想通貨データ提供会社によると、いざふたを開けて見ればBCCを支持するマイナーがごく少数しか現れず、最初のBCCが採掘して生み出されるまでに6時間近くを要した。

ビットインフォチャート・ドット・コムのデータでは、BCCの複数の取引所における価格の平均は146.37ドル。ビットコインはビットスタンプの取引価格が2729ドルと前日比4.6%下落した。

別の仮想通貨DASHの開発運営を手掛けるダッシュ・コアのライアン・テーラー最高経営責任者(CEO)は、BCCが短命に終わる可能性もあると指摘。「BCCは取引規模拡大(への対応問題)を解決していない。単に台帳を少し大きくしただけで動き出したものの、利用者がずっと多くなることに適用できる信頼性の高い技術を欠いている」と話した。

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