宇宙人へのメッセージは何語で書けばいい?

無事に解読されたとしても返事は数万年後

返事が届くのは4万8000年後?(写真:DEEP BLUE / PIXTA)
果たして現在の科学は、どこまで地球外生命に迫っているのか?
そもそも、地球外生命は存在するのか?
研究国立天文台天文情報センターの縣秀彦(あがたひでひこ)さんの新書『地球外生命は存在する!』からの一部抜粋。今回は地球外知的生命体とコンタクトをとろうとする試みについて。地球外生命に向けたメッセージは、はたして何語で書けばいいのでしょうか?

知的生命体とコンタクトをとる方法

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

地球外知的生命体探査の先駆者であるフランク・ドレイクは、自ら知的生命体とのコンタクトを試みています。

しかし、宇宙空間は生命体がUFO(未確認飛行物体)に乗って旅してこられるほどせまくはありません。最高速の宇宙船でも、数万年の長旅をしない限り隣の惑星系にはたどり着けないのです。

例えば、太陽系全体の広がりはおよそ1万天文単位、すなわち太陽─地球間の距離の1万倍もあります。1977年に地球を旅立った「ボイジャー1号」が、太陽系を飛び出すのには数千年の歳月が必要です。太陽系内に知的生命体がいるのであれば、訪ねてこられる距離かもしれませんが、もし、太陽系の外側から地球を目指そうとすると、さらに膨大な時間がかかります。もっとも太陽系に近い恒星まで、光のスピードでも4年以上かかってしまいますが、ボイジャーのような探査機のスピードでは、数万年もの航海が必要なのです。

宇宙とは、生命体にとってなんと広大な空間なのでしょう。

そこで、ドレイクは宇宙人からのメッセージを受け取ることと、宇宙人に向けて電波でメッセージを送ることを試みています。このような地球外知的生命体探査の活動を、一般には「SETI(セチ/Search for Extra-Terrestrial Intelligence)」と呼んでいます。

ドレイクがまず行ったのは、惑星が存在しそうな恒星に電波望遠鏡を向けて、宇宙人からの電波メッセージを受信しようという計画でした。最初のSETIは、1960年に行われた「オズマ計画」です。

ドレイクは、宇宙人の存在が期待される恒星として、くじら座のタウ星(地球からの距離は12光年)とエリダヌス座のイプシロン星(地球からの距離は11光年)を選びました。この2つの星が選ばれた理由は、太陽系に近い恒星であることと、サイズとその表面温度も太陽と似ているからです。

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