自発的に動く子に!「親子手帳」という仕掛け 「親のコメント」が子どもを変えていく

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2. 子どもの成長に合わせて徐々に漢字を増やしていく

→家庭で使われる語彙(ボキャブラリー)がどういうものであるかが、非常に重要です。そのレベルによって学ぶ力が変わってくることさえあります。せっかくなので、ちょっと難しい言葉を使ったり、漢字を使って、語彙を増やす機会にしてしまいましょう。就学前の子や小学校低学年の子であっても、ずっとひらがなだけではなく、漢字も入れていってください。ただし読めない可能性があるものは、ふりがなも入れるなどの工夫があってもいいでしょう。

アドバイスは比較的すんなりと受け入れる

3. ただ「警告」を与えるのではなく、具体的に「ワンポイントアドバイス」をする

『みるみる絆が深まる親子手帳』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

先ほど、マイナスの言葉はNGと書きましたが、ワンポイントアドバイスをしてあげるのはOKです。

人は、強制されたことに対しては拒絶か嫌々ながらやるという反応を示しますが、アドバイスであれば、比較的すんなりと受け入れます。アドバイスでは、できなかったことについて、「具体的に」どうすればやりやすくなるか、その方法について書いてあげるといいでしょう。

すぐに行動ができるようにしてあげられるようなものがいいですね。

(悪い例)「ちゃんと勉強をやりなさい!」→(効果的な例)「漢字の練習からやると勉強モードに入れるかも」
(悪い例)「宿題やっていないね~」→(効果的な例)「宿題は朝やってしまうとうまくいくらしいよ」

 

これらの写真は、親子手帳の実例です。それぞれ工夫して親子で取り組んでいるのがわかるかと思います。

工夫をして親子で楽しめるようにすることがポイント

ポイントは親子で楽しめるようにするということ。ぜひこうしたツールを使って、親子の絆を深めていってくださいね。きっと叱ってばかりの毎日が変わることと思います。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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