売り手市場の今こそ新卒採用を控えるべきだ

大企業は「人手不要」の時代に備えよ

大量採用をしている大企業が多いが、どんどん採用をしていて大丈夫なのでしょうか(写真 : Mills / PIXTA)
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いま、就職市場は完全な「売り手市場」になっており、会社は人材獲得に懸命になっています。例年であれば学生が就職希望の会社回りをしますが、今年などは、いわば「逆面接」。1人の学生に数社の採用担当者が広い会場で順番に自社のPRをする。そういう光景は、今までになかったと思います。もちろん、有名企業、人気企業はそのようなことをする必要もないでしょうが、とりわけサービス産業や中小企業では、人材確保に懸命に取り組んでいるのではないかと思います。

そのような会社は人材が定着するように相当な努力をこれからも続けると思いますが、問題は大企業です。企業経営は10年以上も好調を続けることは、なかなか難しいものです。ましてや、これからはAIやIoT、ロボットやらを駆使してさまざまな作業の効率化が進行していきます。AIによって半分程度の仕事や業種が消えてなくなるかもしれない。そうなると大企業の人余り現象は、確実に15年後にはやってきます。急速に「人手不足」から「人手不要」の状況になるわけです。

にもかかわらず懸命になって大量採用をしている大企業が多い。どんどん採用をしていて大丈夫なのでしょうか。15年後になればリストラをすることになるのではないでしょうか。

リストラの可能性を考えているのか

15年後、どのようなリストラ対策を取るのかわかりませんが、オフィスの照明を消そう、コピー用紙を節約しよう程度ならいいのですが、契約社員や派遣社員を削減しよう、正社員もリストラしようというふうになるかもしれません。

経営者は、担当幹部を集め人員削減を指示することになります。

いわば「リストラに走る」わけです。社長は、それぞれの幹部たちに「君のところはまだ人を減らせるんじゃないか」「全体として1000人は切れるだろう」などと厳しく指示していく。さらには、大幅な賃金カットも実施されるかもしれない。

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