カープぶっちぎりから学ぶべき「2つの教訓」 若手サラリーマンも経営者も知ってほしい

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前半戦の最後ではジョンソン投手が完全復活。なぜカープは圧倒的に強いのか。あの「弱くなってしまった名門チーム」だけでなく「ダメ企業」と比べると、さらに理由がわかるはずだ(写真:共同通信)

ここは「東洋経済オンライン」の経済コーナーなんですが、「カープ経済評論家」との異名を取っているワタクシなので、今回はカープの記事を!(笑)といっても、もちろん、カープに興味のない読者の方々にも、ためになる話をちゃんとします。

カープの「貯金23、圧倒的首位」はデータから見て当然

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プロ野球もオールスターゲームを迎え、いよいよシーズンの折り返し地点にやってまいりました。われらがカープは今年もおかげさまで突っ走っております。

前半戦は52勝29敗2分けの貯金23で折り返し。ぶっちぎりで優勝した昨年よりもはるかに速いペースで貯金を増やしておりまして、なんと7月18日にもマジック点灯の可能性まであるそうです。7月ですよ……。

何せチーム打率は、恐怖の2割7分7厘で1試合平均取得点数が5点台というのですから、そら、勝ちますわね。もちろんセントラルリーグ断トツです。いつの間にこんなチームになってしまったんだろうと、多くのカープファンは半信半疑で見ているのではないでしょうかね。

データから見ても、個人記録でも1番田中広輔がリーグトップの19盗塁、22歳の若き主砲、4番を任された鈴木誠也は64打点とリーグ2位(それでも本人は「調子が悪い、チャンスに打てていない」とインタビューに答えている……どこかのチームの4番バッターに聞かせたいですね……笑)。

また、休み休み使っているブラッド・エルドレッドが21本塁打でリーグ2位、守っても昨年の最多勝・野村祐輔が防御率2.55でリーグ3位、大ブレークの広島出身薮田和樹が8勝とハーラーダービー2位を争うという状況で、要するに攻撃、守備のあらゆる面でリーグトップ級の成績となっており、貯金23という結果も「まあ、そうなるしかないかな」、と思うわけですね。

前半戦の最終試合をマツダスタジアムで観戦していたのですが、いちばん出遅れていた昨年沢村賞のクリス・ジョンソンが114球を投げ抜き、8回1失点と完全復活、最後は抑えの今村猛がなんと3者連続3球三振で締めるというすさまじさ。こうなると後半戦に向けても盤石であります。

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