「高校生からの知名度が高い大学」ランキング 関東は早大、東海は名大、関西は近大がトップ

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関東エリアの知名度ランキングで、1位は早稲田大学となった。知名度は95.0%で、ほとんどの人が知っているといっていい数字だろう。2位は慶應義塾大学。ここ数年で知名度が上がってきており、2015年調査では8位だったが、2016年には5位となり、今年はさらに順位を上げた。

3位は青山学院大学で、2015年以降、ずっと3位をキープしている。2015年は青山学院大学が箱根駅伝で初優勝した年で、知名度アップにも貢献しているようだ。

一方、前年2位の東京大学は4位にランクダウン。5位は明治大学。6位の上智大学は昨年の10位からランクアップした。順位の変動はあるが、トップ10までの顔ぶれは昨年と同じで、80%以上の知名度を維持している。

関東エリアではエリア外(東海、関西)の大学が上位に出てこない。関東圏の大学は知名度が高い大学ばかり、というのもあるが、他エリアの大学にあまり目が向いていないようだ。

大学の広報など”発信力”も決め手の一つ

一方、東海エリアの知名度ランキングには、他エリアの大学の名前が多い。1位こそ、昨年と同様に名古屋大学となっているが、2位早稲田大学、3位東京大学など、トップ20までにエリア外の大学が過半の11校に達した。東海エリアの高校生は、関東、関西を含め、幅広い大学を進学先の候補に入れていることがわかる。

なお、同エリアで、関西の大学は20位以内に3校ランクインしているが、いずれも京都の大学となっている。

4位は中京大学、5位は南山大学と、東海エリアの大学が続いた。志願度で1位となった名城大学は9位にとどまっている。

関西エリアの知名度ランキングでは、近畿大学が昨年に引き続き1位に。関西エリアでは唯一、知名度が90%を超えている。アーティスト・つんく♂氏プロデュースの入学式や、完全養殖に成功した「近大マグロ」、国際学部新設の際の斬新な広告など、抜群の広報力を背景に、高校生に名前を浸透させることに成功しているようだ。

2位は関西大学で、昨年4位だったが復調してきている。3位は昨年と同様、同志社大学がランクイン。4位立命館大学、5位京都大学、6位大阪大学、7位神戸大学と続く。8位の早稲田大学を筆頭に関東エリアの大学がベスト20までに6校ランクインした。なお、関関同立の一角、関西学院大学は9位にとどまっている。

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