南極で史上最大級「1兆トン」の氷山が分離 面積5800平方キロで三重県とほぼ同サイズ

拡大
縮小
 7月12日、英スウォンジー大学と英南極調査所(BAS)によると、10─12日の間に、南極最大の氷棚ラーセンCから重さ1兆トン、面積5800平方キロで、三重県やインドネシアのバリ島ほどの大きさの史上最大級の氷山が分離した。欧州宇宙機関からの提供写真(2017年 ロイター/Courtesy ESA)

[ロンドン 12日 ロイター] - 英スウォンジー大学と英南極調査所(BAS)によると、10─12日の間に、南極最大の氷棚ラーセンCから史上最大級の氷山が分離した。

氷山は、重さ1兆トン、面積5800平方キロで、三重県やインドネシアのバリ島ほどの大きさ。A68と命名される可能性が高いとみられている。

欧州宇宙機関(ESA)が冬季を通じて衛星を駆使して氷上の割れ目を監視しており、数カ月にわたり分離寸前の状況にあったという。

ラーセンCのある南極半島は主要な貿易ルートからははずれているが、南米からくる客船の重要な目的地となっており、分離により船舶に対する危険が増加した。

ただ、分離前から海上で浮揚していたため、分離で海面の高さが直ちに影響を受けることはない。分離により、ラーセンCの面積は12%以上縮小した。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT