G20ハンブルクサミット、安倍首相は埋没? 「トランプvsメルケル」の構図が鮮明に

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最後はおなじみの競馬コーナーである。

今週末のメインレースといえば、七夕賞(7月9日、福島競馬場11R、GⅢ)。この日は年に1度、福島競馬場に馳せ参じるのが筆者にとっての恒例行事となっている。今年は連載の共同執筆者であるぐっちーさん、筆者、筆者の友人の「上海馬券王」、編集担当F氏ほかも一緒に参戦する予定。好きな者同士の旅打ちで、ある意味、GⅠ以上に楽しみなレースである。

それでは七夕賞の傾向と対策は。「ゼーヴィントかマルターズアポジーのどちらから買えばいいんだろ?」などと考えているアナタ、福島競馬はそんなに甘くはないですぞ。

七夕賞で過去10年の記録を振り返ると、単勝5倍未満の馬の成績は「3-3-2-8」(1着3回。2着3回、3着2回、4着以下8回の意味、以下同じように読む)。単勝5倍以上10倍未満の馬の成績が「3-3-5-21」。さらに単勝10倍以上20倍未満の馬も「3-2-1-24」となる。

つまり七夕賞における勝ち馬は、文字どおりどこからでも来てしまう。筆者が初めて福島競馬場を訪れた2012年なんぞ、単勝54倍のアスカクリチャンが勝っている。それくらいワイルドなレースなのである。

「七夕だから」はNG、福島活躍のフェルメッツアから

「それならいっそのこと、数字で狙うか」ですって? 地元では「7-7がいつも人気の七夕賞」てな川柳があるくらいで、確かに気分的には7枠や7番を狙いたくなる。ただし枠連7-7の「七夕馬券」は1986年以来出ておらず、外枠の成績はいま一つだ。

ということで、よくも悪くも荒れる七夕賞。ここは割り切って、人気薄めの馬から流してみよう。本線としては、休み明けだが春に福島民報杯で2着につけたフェルメッツア(3枠3番)を指名する。なに、小柄なディープ産駒はこのレースには相性がいいのである。

それから福島競馬で戦う際は、地元紙の「福島民報」を味方につけよう。なまじの専門誌よりもよく当たる。できれば土日だけ購読したいくらいである。これで難敵、福島競馬への対策は準備万端、と考えたいところである。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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