42歳年収300万円、コツコツ貯金で家は買える 若い人に大切にしてほしい「時間のチカラ」

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「コツコツ貯金」ほど強いものはない。少しずつでもしっかり貯めていけば、自分の夢が実現できる(写真:Taka/PIXTA)

40代、年収300万円で東京五輪後に家を買うのは無謀?

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今回のマネー相談は、「年収は約300万円だけど、3年後に家を買ってもいいのだろうか」というお話です。ネットで、個人相談の申し込みをしてきたのは、中小企業に勤める谷口栄美さん(42歳・仮名)。現在は家賃6万8000円のマンションを借りています。

なぜ「3年後」なのでしょうか。どうやら、「2020年の東京オリンピック開催後」を想定しているようです。

筆者が相談をお受けする場合は、必ず事前に「診断シート」に記入していただくのですが、すぐに非常に堅実な生き方をしていることがわかりました。しかし失礼ながら、年収は300万円ちょっと。決して多いとは言えません。

実は、私は数日前、「不動産の買い時」について詳しい専門家から、「不動産の購入は、次の不況期まで待つほうがいい」ということを聞いたばかりでした。日本の場合、長期的な人口減少の影響も気になるところです。「ご相談にはくれぐれも慎重に対応しなければ」と思いつつ、栄美さんとの約束の場所に向かいました。

現れた栄美さんは、清潔感のあるチャーミングな女性でした。結論から言うと、私は、栄美さんの生き方に非常に感動しました。そして、私たちが平等に持つ「時間」の威力と、「生きる心構え」の大切さを改めて考えさせられました。栄美さんの事例は、栄美さんと同じ40代の方だけでなく、特に若い方に「人生とおカネ」について考えてもらう、とてもよい機会になると思います。

でも、読者の方はきっと、こう思われると思います。「そりゃいろいろ条件はあると思うけど、40代で年収300万円ちょっとで、住宅を買えるのか」と。早速見ていきます。

次ページ年収300万円ちょっとでも、こうすれば家は買える
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