武蔵小杉が｢住みたい街｣と答える人の共通点 意外？既婚の正社員女性には支持されない

未婚正社員男性はどうかというと、1都3県居住者全体では9.7％で9位だが、神奈川県居住者では24.0％で横浜みなとみらいについで2位である。男女ともに神奈川県居住の未婚正社員は武蔵小杉に住みたいのだ。 

神奈川県居住の専業主婦では、武蔵小杉は16.0％で4位であり、こちらにも人気がある。

また、学歴別に見ると、神奈川県居住の4年制大学以上卒の女性で武蔵小杉は16.2％で2位であり、短大以下卒の10.4％との差が大きい。男性でも4大以上卒は16.5％で4位。短大以下は6.7％で14位と差がある。学歴別に住みたい街を比較すると、男女差がほとんどないというのも興味深い。

このように、武蔵小杉というと私にはファミリー世帯に好まれるイメージがあったが、専業主婦のみならず、未婚正社員にも支持されている。しかも、4年制大学以上卒の女性に人気だ。4年制大学を卒業して正社員になった女性が結婚して専業主婦になって住む街、というイメージもあるかもしれない。

既婚の正社員女性には支持されず

一方で、武蔵小杉は既婚正社員の女性には人気があるとは言えない。1都3県の既婚正社員女性では、武蔵小杉は5.6％で15位だ。既婚正社員男性は9.1％で5位なので、女性のほうが人気は低い。女性に人気なのは秋葉原、水道橋、飯田橋、春日、白山、あるいは恵比寿、代官山、中目黒といった山手線沿線かその内側である。既婚で家事をこなしつつ正社員という女性にとっては、都心の職場にできるだけ近いことが希望条件なのだろう。一方、既婚正社員男性で5位なのは妻が専業主婦かパート主婦であることが多いからであろう（なお神奈川県居住の既婚正社員女性は11人しかサンプルがないので分析できない）。