「くさい」男子学生はもう内定を取れない? メンズも身だしなみで評価される時代が来た

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面接時の身だしなみは重要。加えてそれと同じくらい、証明写真撮影の身だしなみも重要だ。男性用化粧品「uno」を展開する資生堂では、サイト上で髪型やスキンケア方法などを提案している。

サイト上ばかりではない。実際、同社の総合美容施設「SHISEIDO THE GINZA」(銀座)では、「就活用証明写真プラン」を用意している。

普通のフォトスタジオでは写真の補正はしても、就活生向けメーキャップやヘアスタイリングまで手掛けるところは少ない。撮影枚数はほんの数枚というところだろう。

モデルさながら!の証明写真撮影

SHISEIDO THE GINZAでは、ヘア&メーキャップアーティストが就活生の顔立ちに合わせた、ヘアスタイリングとメーキャップを行う。資生堂が広告撮影などで培ってきた撮影技術で証明写真を撮影してくれるのだ。

アーティストも立ち会い、ヘアやメーキャップを微調整している様子は、モデルや芸能人を撮影しているかのよう。最近は男子学生も、この就活用証明写真プランを利用している。

就活情報サイト「マイナビ学生の窓口」が2016年9月、企業の採用担当者を対象に実施した調査によると、就職選考で「身だしなみがかなり重要」と答えた採用担当者が25%だった。「まあまあ重要」との回答の63.3%と合わせると、約9割の採用担当者が身だしなみを重要視している。「男は外見でなく、中身で勝負」といっていたのはもはや昔話。今では外見も重要であることがよくわかる。

インターンシップ選考も、就活本番の選考も、蒸し暑い時期に行われる。ぜひとも身だしなみには気をつけて、外見でマイナス評価をされないように気をつけていただきたい。

田宮 寛之 経済ジャーナリスト、東洋経済新報社記者・編集委員

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たみや ひろゆき / Hiroyuki Tamiya

明治大学講師(学部間共通総合講座)、拓殖大学客員教授(商学部・政経学部)。東京都出身。明治大学経営学部卒業後、日経ラジオ社、米国ウィスコンシン州ワパン高校教員を経て1993年東洋経済新報社に入社。企業情報部や金融証券部、名古屋支社で記者として活動した後、『週刊東洋経済』編集部デスクに。2007年、株式雑誌『オール投資』編集長就任。2009年就職・採用・人事情報を配信する「東洋経済HRオンライン」を立ち上げ編集長となる。取材してきた業界は自動車、生保、損保、証券、食品、住宅、百貨店、スーパー、コンビニエンスストア、外食、化学など。2014年「就職四季報プラスワン」編集長を兼務。2016年から現職

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