RPA

RPAの活用で、サッポロビールに
年間約1100万円の削減効果

ユーザックシステム

サッポロビールがRPAと呼ばれる自動化ツールを導入することで、ルーティンワークの作業時間を大幅に削減することに成功したという。それは額にして約1100万円。RPA導入の現場から読み取れるものとは。

作業を自動化するAutoブラウザ名人

「毎日手作業でデータの大量のダウンロードを行っていて、その時間と労力が大きな課題となっていました」

こう語るのは、サッポロビール営業本部流通統括部の髙雄康行氏。髙雄氏は、家庭用などリテール部門における戦略の策定や、営業部門における提案活動の支援などを行っている。なぜサッポロビールのリテール部門が大量のダウンロードをするのか。

「小売業様によるPOSデータの開示は2000年初頭に始まり、昨今、多くの小売業様がPOSデータを開示されています。当社では現在百数十社の小売業様からPOSデータを開示いただいており、そのデータを分析して売り場づくりの提案や自社商品の開発などに生かしています。このデータは消費者の動向がわかるとても貴重なものなので、利用しない手はありません」(髙雄氏)

POSデータの開示は一般的に、各小売企業の専用Webサイトを利用して行われる。サッポロビールのようにデータの提供を受ける企業は、そのサイトにログインしてダウンロードすることになる。

サッポロビール
営業本部 流通統括部
家庭用戦略グループ
シニアマネージャー
髙雄 康行

「POSデータは、早いものだと翌日に反映されますので、当社もそれを定期的にダウンロードしなければなりません。開示企業が増えるにつれて負担が増し、何か手はないかと模索していました」(髙雄氏)

1社1週分のPOSデータをダウンロードするには企業によって数分~1時間かかり、小売企業の数だけダウンロードの作業をする必要がある。POSデータの開示方法は小売企業ごとに異なっており、1回の操作で複数カテゴリー・複数期間を同時にダウンロードできるサイトもあれば、カテゴリー別・日別に作業しなければならないサイトも多いという。たとえば、1週間分のPOSデータを抽出するのに二十数カテゴリー×7日間で約160回もの操作が必要な企業もあった。サッポロビールには、ビールをはじめとして、チューハイ・カクテル、ワイン、焼酎、梅酒、洋酒など幅広いラインナップがあるため、ダウンロードする項目も多いのだ。

「ダウンロード作業はグループ会社にアウトソーシングしていたのですが、コストがかかることに加え、単純作業を長時間続けることによるモチベーションの低下や集中力の維持も課題でした。実際に、操作ミスも発生していました」(髙雄氏)

そこで、サッポロビールが導入したのが、「Autoブラウザ名人」というソフトウエアだ。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と呼ばれる自動化ツールの一種で、Webサイトで人間が行っていたパソコン操作をソフトウエアに代行させることができる。

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