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知っておくべき不動産投資の「前準備」 あなたに訪れる貯蓄から投資への転換点

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不動産投資に関心を持つ人が増えている。都心部では都市開発が続き、それにともなって物件の供給も増えている。それだけに投資判断は難しくなると言わざるをえない。不動産投資を有効な投資先として見るには、そのスタンスと、差別化となるキーポイントが必要だ。今回は、ファイナンシャル・プランナーとして講演や執筆、コンサルティング活動を行うかたわら、ご自身も不動産投資をポートフォリオに組み込まれている北野琴奈氏と、東証JASDAQに上場する、マンションの開発、販売から管理、リーシングに至るまですべてをワンストップで行うプロパティエージェントの常務取締役である野呂田義尚氏の対談を実施した。両者の〈現場感〉を感じる知見から、不動産投資のポイント、そして考え方までもが見えてきた。

誰もがリスク投資を考えざるを得なくなる時代に

超低金利や公的年金の不安などから、投資に関心を持つ人が増えている。特に若い世代、働き盛りの世代は、プロパティエージェントのセミナーでも参加者の多くを占めるようになってきたそうだ。

北野 琴奈/日本FP協会認定CFPファイナンシャル・プランナー

北野氏は「ネット環境が整備され、さまざまな情報が入手できるようになったことに加え、NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)や、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などの制度導入も後押しになっている」と指摘する。政府も「貯蓄から投資」へと旗を振る昨今、置かれた自分の環境を見る若い世代が多いということだろう。

一方で北野氏は「見方を変えれば、今後は自分で資産を形成してくださいね、ということでもあります。誰もが幅広く投資を考えざるを得なくなる状況です」と話す。

中でも注目されているのが不動産投資だ。野呂田氏は「そもそも不動産投資は株式やFX(外国為替証拠金取引)に比べて、マンションをとても長い期間で運用するため、価格変動リスクが低く安定性が高いのです。さらに、投資家の与信を活かして大きな投資ができるのが特長」と紹介する。

物件を経営戦略的に分析。
そのツールはリスクを客観データに変える

むろん、すべての物件で不動産投資が成功するわけではない。野呂田氏は「物件ありきの、言わばプロダクトアウトで投資を始めてしまう人が多い。そうではなく、大切なのは需要に応えるマーケットインの発想」と語る。

野呂田 義尚 /プロパティエージェント 常務取締役

不動産投資について北野氏は、「結局はリスクコントロールが鍵になります。そのためには、客観的な正しい情報を入手することが必要なのです」 と強調する。野呂田氏は呼応し、「ネットの発達により、情報はどこからでも取れるようになりました。重要なのは、その情報を経営戦略的な観点でどう分析するかということです。たとえば当社では、複数の物件を定量的なスコアなどで比較することを大事にしていますが、こういった指標を手に入れ、なおかつ分析できる環境に身を置くことが大事なのです」と語る。

では、私たちは投資にどう向き合えば良いのか。

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