成功者の著書をまねしても「成功しない」理由

疑う姿勢を持ち確率を上げたほうが合理的だ

自己啓発本の問題点とは?(写真:tkc-taka / PIXTA)
書店のビジネス書コーナーに行けば、一角には自己啓発本のコーナーがあり、「成功者の習慣」「お金持ちの思考法」などのタイトルが並んでいます。しかし、それらの本を読んで自分も成功できたと語る人はめったにいません。
自己啓発書を読んで成功者やお金持ちの習慣をまねしても成功できない理由について、イスラエルやスペインなど世界を舞台に活躍している『自分が信じていることを疑う勇気』の著者、長谷川雅彬さんが分析しました。

本を読んで成功できるのは1%以下

本はたった1000~2000円で世界中の英知に触れられる、すばらしい投資の1つです。知識は誰にも奪えない資産であるため、ユダヤ人は学習を重視しました。私も自分の可能性を切り開こうと、あらゆるたぐいの成功本を読んだ時期もありました。

その時期に、私には1つの疑問が生じました。日本をはじめ、世界には多くの自己啓発本や成功本のたぐいがあるにもかかわらず、どうして大多数の人は望むものを手に入れられないのでしょうか。

自己啓発書を読んでも意味がない有力な理由は、「読んだ内容を実践しない人がほとんどだから」と考えられます。本の内容を実践・継続している人は、全体の1%前後しかいないという説もあります。とはいえ、100人に1人でも実践する人がいれば、それは相当な人数ですが、読者の1%が大成功した本なんて聞いたことがありません。そう考えると実践する、しないにかかわらず、これまでの自己啓発本のあり方には限界があると考えられます。

一般的な成功本は、筆者が「俺はこうやったからうまくいった!」という内容を共有する形式を取っています。ただ、それは彼らが成功した方法であって、読んだ人が成功する方法ではありません。また、本で語られる成功法則は、著者が自分の記憶を振り返って「これが成功の理由のような気がする」と結論づけた感想にすぎないのです。

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