アメリカ株は、「天井を付けた」かもしれない

今後の日本株への影響はどうなるのか

米国株は天井を打ったようだが、安倍首相は将来に向け、ある布石を打った可能性がある(撮影:尾形文繁)

先週6月14日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRB(米連邦準備理事会)は今年2回目の利上げを決定した。さらに年内1回、来年あと2-3回の利上げの可能性を示唆した。

米国株は天井に達したが、天井で止まる?

にもかかわらず、FRBは同時に資産縮小の具体案(国債・住宅ローン担保証券の再投資額を月あたり合計で上限100億ドル、1年後は月あたり最大合計500億ドル減らす)も提示したのである。

米国経済は、「利下げ」と3度の量的緩和(QE)によって立ち直った。通常、当局は正常な景気上昇への誘導は「利上げ」を使い、過熱して押さえられなくなった時に「伝家の宝刀」量的引き締め(QT)に踏み切る。

しかし今回、FRBはそのペースは緩やかとの評価はあるにせよ、まだ利上げ政策が「前半の段階」で、事実上の量的引き締めである資産縮小に踏み切った。このことからは、これからの景気上昇分を犠牲にしてでも、2008年のリーマンショック以降、ほぼ8年に及ぶ「上昇するアメリカ経済」を高原状態で維持しようという巧妙なFRBの意思が読み取れる。

これによって、筆者の信奉する相場循環図で言えば、米国株は天井に到達したと言える。つまり、株式相場は金融・流動性相場(今の日本株の位置)から景気回復・好業績相場に移り、それが過熱し利上げ・量的引き締めで天井を打つ。量的緩和のスタートが相場底入れのシグナルなら、量的引き締めの開始が相場天井のシグナルなのだ。

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