冷蔵庫の「2大潮流」を牽引する新世代製品5選 様々なニーズに応じた「新機能」を搭載

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ハイエンド調理サポートモデル その2

冷凍食品の劣化を抑えつつ手軽に解凍できる

MR-WX47A(470Lモデル)

三菱電機 置けるスマート大容量 MR-WX47A(470Lモデル)

実売価格21万7920円

「過冷却現象」を使って約-7℃で食品を瞬間的に凍らせる「切れちゃう瞬冷凍」機能を搭載する冷蔵庫。同じ過冷却現象を応用することで、約-3℃~0℃の氷点下でも食品を凍らせずに保存できる「氷点下ストッカーD」も搭載している。切れちゃう瞬冷凍の魅力の一つは、凍った食材をそのまま包丁で切ったりスプーンですくったりできるという点にある。ひじきの煮物などの常備菜を凍らせておけば、お弁当やおかず用に少しだけすくって使うといった使い方ができる。

もう1つ魅力なのが、氷点下ストッカーDの「解凍機能」だ。冷凍した食材を氷点下ストッカールームに入れ、タッチパネルで「解凍モード」を選択すると、解凍開始から約90分で包丁で切れる硬さまで解凍してくれるというもの。これまで冷凍した食品の解凍というと電子レンジの解凍機能を利用したり、流水解凍したり、常温もしくは冷蔵室内で解凍したりと、それぞれさまざまな工夫をこらしてきたと思う。その点、本機ではボタンを押すだけで、食品の劣化を抑えつつ解凍できるのが大きなメリット。ある意味、冷蔵の機能にプラスして、調理家電の1機能を搭載しているといっても過言ではないだろう。

三菱電機「スマート大容量 WXシリーズ」
冷蔵室下部にある「氷点下ストッカーD」
右側が「切れちゃう瞬冷凍」が可能な「おいしく瞬冷凍室」

また、近年は野菜から出るニオイ成分などを触媒で炭酸ガスに分解する機能を搭載するモデルが増えている。野菜室内の炭酸ガス濃度がアップすることで、野菜の呼吸を抑制……つまり野菜の活動を抑えて“スリープ状態”にすることで劣化を防ぐというものだ。本機の場合はLEDによって葉物野菜の光合成を促進し、ビタミンCなどを増やす効果をうたっているが、こうした野菜の鮮度を保つ仕組みにも注目したいところだ。

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