日産のルネサス株売却のタイミングに不信感

矢面に立たされるSMBC日興証券

 6月15日、SMBC日興証券が仲介した日産自動車によるルネサスエレクトロニクス株式のブロックトレードが、市場に波紋を広げている。写真は日産のロゴ、4月撮影(2017年 ロイター/Brendan Mcdermid)

[東京 15日 ロイター] - SMBC日興証券が仲介した日産自動車<7201.T>によるルネサスエレクトロニクス<6723.T>株式のブロックトレードが、市場に波紋を広げている。

ルネサス筆頭株主の産業革新機構などによる売り出しが公表される直前の取引だったためで、「タイミングが悪すぎる」との批判も一部の投資家から出ている。日興との取引を停止するヘッジファンドも出ており、日興が失ったものの代償は小さくなさそうだ。

「グレーな取引」との不信感

5月17日夕方、日産は保有するルネサス株(2400万株)を日興証券に売却、同証券はヘッジファンドを中心とする投資家に買いを打診した。翌日朝、日興は買いに応じると回答した約10社の投資家に売却した。しかし、その日の午後3時、ルネサスが革新機構など主要株主による売り出しを発表した。

筆頭株主による売り出しの前に他の株主が持分を処分しても、売り出しの重要事実を知らなければ問題とならない。しかし、今回のブロックトレードは売り出し直前のタイミングで行われたため、「インサイダー取引を指摘されかねない、グレーな取引ではないか」(外資系ヘッジファンド)との不信感が投資家に広がった。

実際には、日興は機構による売り出しの幹事団に入っていないうえ、そもそも今回のブロックトレードは、機構への営業活動を担当するプライマリー部門とは別部署のセカンダリー部門が担当している。両部門の間にはチャイニーズ・ウォール(情報隔壁)が設けられており、売り出しなどの重要情報は遮断される仕組みになっている。

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