3年後の「大学入試英語」激変にはこう備えろ とりあえずどこから始めればいいのか

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英語教育における大変革の内容とは?(写真:node / PIXTA)
「日本人は英語を読むことはできるのに、話すことができない」。日本人が一般的に世界でこう評価される背景には、いわゆる受験英語の重視と、それに向けた「読む」「聞く」に重きを置いた学習法があります。
しかし、その学習法も2020年を境に大きく変わるかもしれません。きっかけとなるのは、大学入試センター試験における英語試験の内容が変わること。具体的にどのように変わるのか、そして、それに向けてどんな対策をするべきなのでしょうか。フィリピンでオンライン英会話学校QQイングリッシュを運営する藤岡頼光代表が、東進ビジネススクール講師の安河内哲也氏に聞きました。

2020年、英語教育における3つの改革

藤岡:2020年といえば、東京オリンピック開催をまっさきに思い浮かべる人も多いと思いますが、この年は、日本の英語教育における大変革の年でもあるんですよね。具体的にどのような大変革が起こるのですか?

安河内:大変革の内容は大きく3つです。

1つ目は、センター試験で問われる英語力が変わる、ということです。具体的には、現在の、「読む」「聞く」の2技能を中心に測定する試験から、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を均等に測定する試験に変わります。

2つ目が、小学校での英語教育が本格化すること。英語の必修化が、現在の小学5~6年から、小学3年に引き下げられ、さらに小学5年からは、英語がこれまでの外国語活動ではなく正式な教科となります。

藤岡:「教科」になるということは、国語や算数などと同じように、成績がつけられるようになるってことですよね。

安河内:そのとおりです。

そして3つ目が、中学や高校において、英語の授業が、日本語ではなく、英語を使って行われる、生徒中心の活動型授業に変わっていくことです。

藤岡:英語を使っての活動型授業ですか。それはすごい! 今のお話をうかがっていると、日本の英語教育は、「実際に使える英語を身に付ける」という方向に大きくシフトしようとしていることがわかりますね。

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