コンプレックス男が劇的に人生を変えた理由

医療福祉のエンタメに求める答えがあった

心臓病とともに歩む親子が主役のイベント「Challenging Heart Day」
これまでにないジャンルに根を張って、長年自営で生活している人や組織を経営している人がいる。「会社員ではない」彼ら彼女らはどのように生計を立てているのか。自分で敷いたレールの上にあるマネタイズ方法が知りたい。特殊分野で自営を続けるライター・村田らむと古田雄介が神髄を紡ぐ連載の第2回。

医療福祉とエンターテインメントをかけ合わせる

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クラブミュージックやライブ演奏を楽しみながら、がんや臓器移植などについても学べる音楽イベント「SOCiAL FUNK!」、タイムトラベル式のシミュレーションゲームの被験者となり、タブレットと車いすを使って未来の医療福祉の世界を体験するイベント「The Six SENSE」、国籍や年齢、障害の有無などの垣根を越えて音楽とアートが楽しめる、子供たち主催のイベント「Kodomo Music & Art Festival」などなど――。

暗くシリアスにとらえがちな医療福祉のテーマを、エンターテインメントで形にしてみせる団体がUbdobe(ウブドベ)だ。

2008年に始動し、2010年にはNPO法人化。本部の常駐スタッフは理事を含めて5人だが、全国の支部メンバーのほか、イベントごとに多くの人を巻き込んで歩みを進めており、発足後しばらく1000万円前後だった経常収益は、2015年度に約4400万円、2016年度に約1億0500万円とここ最近は指数関数的に伸びている。

この急激な成長の裏には、代表である岡勇樹氏の脳裏にいまも強く焼き付いている失敗がある。

ウブドベ本拠地。三軒茶屋の「HALU」

取材場所は、ウブドベ本拠地にして、ユニバーサルデザインアイテムや福祉作業所で製造した製品を扱うセレクトショップでもある、三軒茶屋の「HALU」。店内で取材スペースをつくりながらいすを勧めてくれた岡氏は、予想よりも大柄ながら威圧感はなく、スタッフとのやりとりからも公式サイトの雰囲気どおりのフレンドリーな人柄が見て取れた。

「でも3~4年前の自分は仕事のことになるとけっこう周囲に怒っていましたよ。ボランティアで協力してくれる人にも。うまく理解してくれないなというときも感情をぶつけるんじゃなく、ロジックを立てて優しく話せるようになったのはここ2~3年じゃないですかね」

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