家事を極力減らしたい人に教えたい究極ワザ 勝間和代氏が指南する徹底したムダの省き方

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自分が価値を感じるところに力を入れ、不要な時間と手間を徹底排除する――拙著『勝間式 超ロジカル家事』でも詳しく紹介しましたが、とにかく昔から連綿と続く、“手間をかけて丁寧に”という思想を、まずは捨てること。そのうえで、先ほどのような一見、難問にも思える、欲しい結果を得るための方法を「ロジカル」に考えるのです。

家事ストレスがゼロになる「超ロジカル家事」とは

私がこれまで、経営コンサルティングや経済評論の仕事で培ってきた思考とスキルを全力投入し、バリューイノベーションに取り組んだ結果でいえば、家事の手間のうち、だいたい半分はやらなくていいこととわかりました。

今ではちょっとしたすき間時間にちょこちょことやるくらい――だいたいのべ1時間ほどで、家事のすべてを終わらせることができています。しかも、イノベーション前よりもおいしい食事を家で食べ、室内も格段にきれいになりました。睡眠時間も増え、体調もばっちりです。

前時代的で不必要な習慣を省き、便利な道具や家電を駆使することで、「面倒くさくて不便!」な家事負担を劇的に減らすことは、難しいことではありません。価値観を変えるだけで、だれでも実現可能なことです。

次に、だれでもできる「超ロジカル家事」の3つのルールをご紹介しましょう。

「超ロジカル家事」ルール1 働く家電に投資する

最新家電は、家事負担を減らすアウトソースの1つと考えましょう。今の家電は非常にクオリティが高く、多少値段が張っても、非常に分のいい「投資」です。

左2台がIH圧力鍋。おかず用とみそ汁用の2台持ち。時間と温度がセットできるのでほったらかしで調理が完了。右は炊飯器(写真:筆者提供)

たとえば、料理の場合。私の自宅のキッチンには、IH圧力鍋が2台、オーブンレンジのヘルシオが2台あります。よく驚かれるのですが、私の生活にはこの設備が必須。1台のIH圧力鍋はみそ汁用、もう1台はおかず用です。そしてヘルシオは一台を蒸しもの、もう一台を焼きものに使うなど、同時に調理をすることが多いのです。

調理家電は温度も時間もセットできるので、材料さえ入れればあとはほったらかしでOK。10~20分もすれば、4台の家電で一度に4種類の料理が完成します。

一度に2品作れるように、オーブンレンジのヘルシオも2台持ち(写真:筆者提供)

私自身が手を動かすのは材料を切るときだけですので、1食あたり、実働10~15分。コンビニへ総菜を買いにいくのにも、だいたい15分ほどはかかりますよね。それよりも短時間で、安く、おいしい手作り料理ができるわけです。しかも、ほぼほったらかしでいいんですから、外食やできあいを買うことも完全になくなりました。

仕事に行く前に仕込んでおけば、帰宅したときにはすでにおいしい食事ができているので「早く帰って作らなきゃ!」という焦りからも解放されました。週末の作り置きなども、もちろん不要です。

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