「医者が監修するレストラン」は何が違うのか

ステーキにはNZ産の完全放牧牧草牛を使用

5月25日に開催された記者発表の様子。いちばん右が、国際オーソモレキュラー学会会長で日本オーソモレキュラー医学会理事長の柳澤厚生氏(筆者撮影)

“医食同源”という言葉もあるように、健康と食事は切っても切り離せない。では、健康を維持するためには何をどう食べたらよいのか。この問題に対しては、いまだ「これ」というはっきりした答えが出ていないのが現状だ。

近年の流行である低糖質の食事のように、5大栄養素を中心とする栄養学の知識とは一見、反対に見える説も出ている。また「油(カロリー)の取りすぎは肥満や成人病を招く」という定説も、崩れ始めているらしい。

一方で、さまざまなサプリメントや健康食品が次々に開発され、健康食品市場規模は拡大し続けている。たとえば国がその機能を承認した「特定保健用食品」に限ると、2013年以来、6000億円を超える市場規模で推移している(日本健康・栄養食品協会調べ)。

情報や商品の氾濫を前に、健康のために何を食べたらよいのかわからない、と混乱している人がほとんどなのではないだろうか。

そんな中、医学会の監修によるレストラン「医学会キッチン オーソモレキュラー」が5月29日に東京・神谷町にオープンした。国際オーソモレキュラー医学会が、食や栄養学に関する情報の発信基地として開設するもので、世界的にも初めての試みとなるようだ。

「オーソモレキュラー」とは?

店内の様子(写真提供:医学会キッチン)

「オーソモレキュラー」とは聞き慣れない言葉だが、日本語では「分子整合栄養療法」と呼ぶ。ビタミン、ミネラル、アミノ酸などを分子レベルで最適量投与するなど、治療のレベルにまで高めた栄養療法のことだという。国際学会は1968年に設立。本部はカナダのトロントにあり、日本支部である日本オーソモレキュラー医学会には700人の医師が会員として登録している。

レストランの目的について、監修ドクターのひとりであり、国際オーソモレキュラー学会会長、日本オーソモレキュラー医学会理事長の柳澤厚生氏は、次のように語る。

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