ハウステンボスの東京進出に秘められた野望 東京の次は「アジア進出」も構想、現実味は?

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業績も一時期の勢いはなくなっている。2016年4月の熊本地震の影響を受け、前2016年9月期はHISの子会社化後としては初の減収減益になった。今2017年9月期は回復を見込んでいたが、地震の影響が長引き、海外客や団体客の回復は鈍い。

今期も減益となる可能性も

現在の見込みは年間入場者数300万人(前期比4%増)、営業利益82億円(前期比8%増)。だが、5月中旬に公表した第2四半期の実績では入場者数、営業利益ともに前年実績を下回っており、達成は微妙なところだ。

HISの下で、プロジェクトマッピングやロボット、VRといった"新しいモノ"を次々と導入し、奇跡的な復活を遂げたハウステンボス。こにきて東京進出や海外展開を構想するのは、次代の成長戦略を見つけ出そうと苦悩している側面もありそうだ。今回打ち出した新展開の行方に注目が集まる。

松浦 大 東洋経済 記者

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まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

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