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即効!すぐに使える「マーケの技術」 つい、買ってしまうのには深いワケがある

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また、「プリミティブにする」というHOOKの章にはこんな一節がある。「プリミティブ」とは原始的な、素朴な、という意味だ。

――プリミティブなものは昔から、技術進歩の大きな推進力になってきたのだ。セックスだけではない。ユーチューブで、音楽関連を除いてもっとも再生されている動画は、赤ちゃんが幼いお兄ちゃんの指にかみついて笑っている映像だ。(中略)こうしたタイプの刺激で、特に関心を引きやすい要素は3つ、セックス、食べ物、そして顔だ。

なるほど、このいずれかが目に付くとつい手に取ってしまう。大方の人が思い当たるのではないだろうか。

『#HOOKED』の解説を執筆した四元氏は、この本の面白さをこう解説する。

「ある有名な心理学者によると、人間はほとんど無意識で行動しています。それはでたらめということではなく、自分なりの心理的なルールがあるのです。同じ服ならつい明るい色のほうを選ぶとか、そういう無意識のルールです。だから大抵の人は、いつも同じようなものを買ったり、似た店に入ったりします。この本の著者は心理学が専門の大学教授ですが、マーケティングについてもよく知っていて、ビジネスパーソンにわかりやすい書き方をしています。今までありそうでなかった本ですよ」

個々人の心理的なルールを刺激し、関心を引き寄せ、メッセージを届きやすくする、それがマーケティングのしかけ、HOOKというわけである。

ビジネスパーソンにわかりやすい構成

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出版事業部 編集部 第1グループ
浅井啓介

『#HOOKED』の編集を担当した、TAC出版事業部編集部第1グループの浅井啓介氏が、制作時の工夫をこう語る。

「新しく翻訳もののシリーズを出すことになり、いろいろ調べて『#HOOKED』に出会いました。著者のパトリック・ファーガンさんは、大学教授として学術的な分析をしながら企業のコンサルティングのようなことも手掛けていて、実際のビジネスを知っているところが面白いと感じました。ただ、英国の本なので、紹介されている事例の大半が欧米のもので、そのままでは日本の読者は納得しにくいと考えました。そこで四元さんに日本の事例なども入れた解説をお願いし、日本の読者にわかりやすいようアレンジしました。この本を手元に置いておき、その時々の興味関心に沿って、気になるページを読んでいただければ嬉しいですね」

まさにリアルな事例をからめながら、さまざまなマーケティングの技術が紹介されていて、誰もが自分ごと化しながら実感を持って読めるようになっている。「あのHOOKを使ってみよう」、一度手にしたらついあなたもそう思ってしまうに違いない。『#HOOKED』の発売は6月26日。メール、企画書、プレゼンなど、明日の仕事にすぐにでも使えるマーケティングのワザをぜひ身に付けたい。

今回『#HOOKED』と同じビジネス書シリーズとして、『フェイスブック 不屈の未来戦略』『すごいヤツほど上手にブレる』も同時発売される予定だ。
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『#HOOKED(フックト)』
刊行記念トークイベント
「相手の心をHOOKさせるマーケティング技術」
日本版解説を執筆した元電通総研・四元正弘氏にお話を伺いながら、TAC担当編集・浅井と「相手の心をHOOKさせるマーケティング技術」を本書から読み解く。
●三省堂書店池袋本店 
2017年7月13日(木)19時開始

西武池袋本店書籍館 4階
イベントスペース
●ご予約はこちら→03-6864-8900