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サイバーエージェントが取り組む
「日本発」チャットボットの可能性。
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日本の顧客のニーズを知り尽くした
「日本発」のAI

ところで、ニーズの高まりに応えるように、最近になって、いくつかの企業がチャットプラットフォームの開発・提供を始めている。米国をはじめ、海外のソリューションも上陸している。これらの中で、サイバーエージェントの強みはどこにあるのだろうか。

川端氏は次のように答える。「私たちはもともと、広告配信技術の研究・開発からスタートしたように、お客様のビジネスの成果につながるソリューションづくりを目指しています。さらに日本語の会話エンジンにも大いに自信を持っています。研究・開発力を高めるために、大学との産学連携も積極的に行っています」

これまで、東京大学、明治大学、静岡大学、電気通信大学、米イェール大学と産学連携を行っている。

新しいニュースもある。17年2月には東京工業大学と連携し、「発話のキャラクター変換技術」の研究を始めた。様々なキャラクターを持ったチャットボットの作成が容易になり、企業のブランドキャラクターやユーザーの属性(性別や方言など)に合わせた、より親しみやすいチャットボットを生み出し、対話することが可能になるという。

さらに、4月には大阪大学の石黒浩教授の研究室と連携し、先端知能システム共同研究講座を発足させた。チャットボットやロボットと人との対話エージェントの実現に向けた基礎技術の確立および、人の持つ対話能力に関する科学的な知見の獲得を目指す。この取り組みにより、納得感を生む接客の原理・ストーリーの確立や、実店舗に訪れたユーザー個人に合わせたロボットによる接客などが実現する可能性がある。今から多いに楽しみだ。

「AIの定義はまちまちで、さらにその機能も、現状は特定の用途に限られています。中には、人間以上の働きができる領域もあれば、まだ人間に及ばない領域もあります。AIは社会の何を担うべきなのか、将来の世界観を描きながら、研究・開発を進めていきたいと思います。大学やベンチャー企業などのほか、社内のデータを活用し課題を解決したいという企業の皆さんにもぜひご参加いただきたいと願っています」と川端氏は力を込める。

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