トランプ期待は剥落も米国の景気は弱くない

FRBは6月に利上げ、12月には再投資の縮小も

トランプ氏の動静に一喜一憂する相場が続いてきたが…(写真:AP/アフロ)

5月第4週、筆者は出張でニューヨークを訪れた。肌身に感じる景気を定点観測するため、3年連続で5月下旬の時期を選んだ。

今回の特徴は2つ。まずは天候不順だ。肌寒くて雨ばかり降っており、蒸し暑い東京からの急激な気温変化と時差ボケのダブルパンチで、筆者は体調管理に苦労した。気温の変化を例えるなら、日本の夏から南半球のオーストラリアの冬に行ったぐらいの変化だ。昨年のまぶしい太陽を思い出してサングラスは用意したのに、コートは持たずに来たことを後悔した。五番街にあるユニクロをのぞいてはみたが、さすがに夏を前にダウンジャケットを買う気にはなれなかった。これでは5月下旬の消費が弱い結果になっても納得してしまう。ただしこれは、天候要因による一時的なものにすぎない。

景気のよさを感じさせた交通渋滞

もう1つは、マンハッタン内の交通渋滞が異常だったこと。具体的には、JFK空港からミッドタウンへの移動に1時間以上かかってしまった(通常なら40分程度)。このような状況はかつて経験したことがあり、1980年代後半やITバブル時を彷彿とさせる景気のよさを感じた。

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リーマンショック後の2009年6月を谷とする今回の米国の景気拡大局面は、この6月で丸8年となり、すでに戦後平均の5年弱を大きく上回る。一昨年は米国経済の長期停滞論が話題になり、昨年は緩やかな成長持続は可能との見方も増えていたが、今年は3回目の利上げをこなし、先行きに慎重な見方が増えつつある印象を受けた。足元の成長率と物価の弱さが一時的か否かは、この数カ月で答えが出るだろう。

ドル円相場は、昨年5月平均が1ドル=110.73円だったので、今年はほぼ同水準に位置している。しかしながら、東京に比べて、日常的な食料品や外食はまだ高く感じる。ランチを10ドル以内に収めようとすると、物足りない量だ。ヘルシー志向の強まりかデリでサラダの詰め合わせが多く売られているが、1パック7~8ドルはする。

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