銀行カードローンで借金苦に陥った人の嘆き 返済能力以上の金額を借りてしまった?

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軽い気持ちで借りていい、というものではないかもしれません(写真:freeangle / PIXTA)

急場をしのぐための軽い気持ちで…

当記事は「週刊女性PRIME」(運営:主婦と生活社)の提供記事です

「別段、生活に困っていたわけではなく、部下と飲みに行くとき、たまたま持ち合わせがなく(銀行カードローンを)使っていました。最初は1万円とか2万円でしたが……」

東海地方で暮らす中村裕太さん(仮名・31)は、急場をしのぐための軽い気持ちで、学生時代に作った銀行系のカードローンに手を出した。そこが借金地獄の入り口だった。

仕事は、コピー機販売会社の営業職。20代半ばで外車のディーラーに転職したが、

「営業成績が思うように上がらず、ガクンと年収が下がり生活が維持できなくなりました。家賃を下げたくても引っ越し費用もなく、いちばん大きな固定出費を削れなかった。なんとか取り返すぞと思い、妻にカードローンで家計をやりくりするよう伝えていました」

1枚目の銀行カードが限度額いっぱいになったところで、どうしてもおカネが必要な事情が訪れた。車の車検だ。

「車は仕事でも使うし、車検は通す必要がありました。でも、おカネがない、どうしたらいいかと頭を抱えました」

そこで思いついたのが、別の銀行のカードローンだった。2枚目を作ってなんとかしのいだが、なかなか上がらない収入に重くのしかかったのが、2人の子どもが幼稚園に入る際の入園金、制服などの購入資金だった。

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