中途採用を強化する人事3000人のリアルデータに見る
今、注目の採用手法”ダイレクト・ソーシング”とは

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スカウトメールを効果的に作成するテクニックは、インテリジェンス主催の「リクルーター・アカデミー」でゼロから学ぶことができる。リクルーター・アカデミーは、DODA Recruitersを利用する企業が無料で受講できる講座で、インテリジェンスがこれまで蓄積してきた採用にかかわるノウハウを活かした文面の作成方法をはじめ、レジュメの見方や面接・内定承諾につなげる方法などさまざまなテーマがあり、企業は採用課題により、必要に応じた講座を選択が可能。リクルーター・アカデミーを受講した企業は、受講していない企業と比較し、採用決定率が2倍高く、「これまで自分でスカウトを作ったことがない」という人事担当者も安心して取り組める。

ダイレクト・ソーシングを導入し、採用への向き合い方や行動を見直したことで、

「2年近く応募の集まらなかった求人が、2週間で採用に至った」、

「データベースを検索すると、採用市場に少ないはずのターゲットが300名以上も見つかった」、

「一人あたりの採用費用が3分の1になった」といった成果が続々と生まれ、その極端な変化に驚く企業も多い。まさに、採用の主流が大きく変わろうとしている。次のページでは、ダイレクト・ソーシングの具体的な活用手法を紹介する。

採用状況はたった2カ月で一変する

ダイレクト・ソーシングを活用し、採用が上手くいっている幾つかの企業を紹介しよう。まず1社目は、小売業が展開する金融子会社のA社。業績が好調で、前年比2倍の採用人数の目標を設定した中、いくつか採用難易度が高い職種があった。その中の一つが、情報システム部門のシステムエンジニア職だ。

この職種は、過去1年にわたり1名も採用に結びつかなかったが、ダイレクト・ソーシングの活用により、100名以上の採用候補者にスカウトメールを送り、利用開始2カ月で2名の採用に至った。しかも、内定承諾率は100%を記録している。

その成果の要因は、過去の中途入社者に「応募理由と入社理由」のアンケートを行い、その内容をスカウトメールに盛り込んだこと。自分と近しい経歴を持つ社員の転職のきっかけや同社への応募理由に共感してもらうことで、応募につなげている。更に、人事部長が直接スカウトメールを送付し、「なぜあなたと会いたいのか、入社後どのように活躍してほしいか」を一人ひとりの経歴にあわせてメッセージを送ったことも奏功したという。

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