中途採用を強化する人事3000人のリアルデータに見る
今、注目の採用手法”ダイレクト・ソーシング”とは

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一方、実際にDODA Recruitersを利用している企業の社員規模は、全体の54%が300人未満、32%が100人未満と、中小規模の企業が積極的に活用している。母集団の不足や、競合とのバッティングといった深刻な現状に直面し、大手企業に先駆けて取り組みをスタートしているのだ。

また、これらの企業はDODA Recruitersに絞って採用活動を行うのではなく、人材紹介サービスと並行して使っている企業が全体の70%。あくまでも、「人材紹介サービス経由の採用も継続させ、自らも積極的にターゲットを獲得できる手段を拡大し、採用を促進させること」が狙いなのである。

「企業自ら」と聞くと、どうしても「手間暇がかかる」というイメージが先行してしまうが、実は利用企業の35%は、「人事一人でDODA Recruitersを利用している」というから驚きだ。また、毎日のようにスカウトメールを送信し続けるのではなく、「週に2回、午前中だけスカウトメールを送信している」であったり、「2日に1回、夜1時間を採用候補者を探してスカウトメールを送信している」など、各社取り組みやすいスケジュールを立て、上手く運用している。

次に、DODA Recruitersの利用企業を業種別にみると、「IT・通信(19%)」、「建築・プラント・不動産(17%)」、「メーカー(機械・電気・その他)(11%)」、「インターネット・広告・メディア(11%)」などといった分布になっている。

また、募集求人の傾向としては、専門性の高い経験やスキル、資格を求める募集。人材紹介サービスに登録している転職希望者が少ない地方の募集など、母集団形成が難しい求人から活用するケースが多いようだ。DODA Recruitersは募集求人数が無制限であるため、利用企業は1求人に限定することなく、1社あたり平均6職種を募集している。一見多く感じられるが、既存の求人、突発的な欠員を補うための急募の求人、社内外に、採用していることを知られずに募集している求人など、使い方はさまざまであり、各社採用計画・採用戦略に合わせてサービスを利用している。

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