「株式投資」に負ける人と勝つ人の決定的な差 ゼロから15年で1億円を築いた投資家の知恵

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(5)株で勝つ人はチャンスに飛び込み、負ける人は傍観する

チャンスは上昇局面だけではなく、下落時や急落時も発生します。下落が続いたら投資は儲からないと決め付けて傍観したり見送りせず、割安になった株式や急反発しそうな株を探してみてください。

株式市場に上場されている株式は約3600社もあります。すべてがダメというわけではありませんので、チャンスを見つけるように動いていきましょう。株式投資は運やスピードよりも、努力、経験、考え方を重視したほうが運用成績は良くなります。

高配当株はリスクにおびえなくていい

株式投資に興味はあって始めたいが、結局どれを買えばいいかわからないという人には、私の経験上、高配当株への投資する手があります。

高配当株とは文字どおり、株価に対する配当金の割合(%)がほかに比べて高い株のことです。明確な基準はありませんが、2%台後半から、中には4~5%を超える株式も存在します。

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私は高配当株が大好きで、多くの銘柄を保有しています。なぜなら、高配当株はリスクにおびえなくていい、というほかにはない強みがあるからです。たとえば株価1000円で配当金が30円、つまり配当利回り3%の会社があるとします。

保有した後、株価が上昇すれば問題ありませんが、仮に株価が750円まで下落したとします。こうなると資産価値は大きく減るのですが、逆に配当利回りは4%にまで向上するのです。

こうなると、高い配当利回りそのものが1つの好材料となり、株価が反発していくのです。これが高配当株の特徴です。

株式投資を始めたくても、なかなか踏み切れない原因に、損をすることへの恐怖があります。高配当株は、株価の変動が比較的安定している銘柄が多いのも特徴です。

坂本 彰 日本株投資家/リーブル代表取締役

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さかもと あきら / Akira Sakamoto

サラリーマン時代に始めた株式投資から多くの失敗と経験をし、株で勝つための独自ルールを作り上げる。2009年10月、130万円だった株式資産は2015年に5000万円を突破。定期預金などを合わせた資産は1億円に。2012年より投資助言・代理業を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。

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