高浜原発4号機が送電開始、6月営業運転へ

プルサーマルで5年10カ月ぶり

計器を見ながら、発送電開始のスイッチを入れる運転員=22日、福井県高浜町田ノ浦の高浜原発(代表撮影)

関西電力は22日午後2時、17日に再稼働した福井県高浜町の高浜原発4号機(加圧水型軽水炉、出力87万キロワット)で、発電・送電を始めた。4号機としては初のプルサーマル発電で、約5年10カ月ぶりに関西地域に電気を送った。順調に行けば、25日ごろ出力100%でフル稼働する。原子力規制庁の最終試験を経て、6月中旬に営業運転に入る。

昨年2月に再稼動したものの、3日で緊急停止した4号機

4号機は2016年2月に新規制基準に適合したとして再稼働したものの3日後の発電・送電作業中、原子炉が緊急停止。3月に大津地裁で運転差し止めの仮処分が出たことでそのまま運転停止状態となっていた。

プルサーマル発電は、稼働中の原発としては四国電力伊方原発3号機(愛媛県)に次いで2基目。

関電は22日午前6時にタービンを起動し、動作確認を行った。午後1時45分から、高浜町水明の関電原子力研修センターで中央制御室のライブ映像が流された。同1時55分、「4号発電機並列(発送電開始)します」と所内アナウンスが流れた。

中央制御室で豊松秀己副社長や原子力規制庁の検査官ら計77人が見守る中、運転員が計器を見ながら、送電設備と発電機の電圧と周波数を合わせて午後2時に、「並列します」と発送電を開始するスイッチを入れた。

発送電が始まると、関電中央給電指令所(大阪市)のモニターにある高浜4号機の発電出力表示が、「0」から2・2万キロワットを示す「22」に変わった。

今後、原子炉で発生する熱出力を徐々に上昇させ、100%に保つ「定格熱出力一定運転」に移行。6月中旬の営業運転を目指す。

関電の岩根茂樹社長は「いま一度身を引き締め、さらなる安全性をたゆまず向上させていくとの強い意思と覚悟のもと、安全最優先で緊張感を持って、慎重に作業を進めていく」とのコメントを出した。

一方、3号機は16日、燃料装荷を終えた。6月上旬に原子炉を起動し、7月上旬の営業運転を目指す。

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