「心の傷」は言ったもん勝ち 中嶋 聡 著

「心の傷」は言ったもん勝ち 中嶋 聡 著

この20年で「急性ストレス障害」「適応障害」「パニック障害」等々「心の病」に関する病名は増え、「心の傷」という言葉も一般化した。昨年、朝青龍が一連の騒動で「解離性障害」と診断されたが、この病名も従来は「ヒステリー」と称されてきた典型的な心因性の病の一種だという。

今や「被害者が○○と感じたら○○」が裁判でもまかり通る時代。冤罪も少なくない。現役の精神科医として日々患者と接している著者は、現代のこうした様子を「被害者帝国主義」と断じ、被害者の権利ばかりが拡大し権力化していると疑問を呈する。傷病金給付や障害年金等をめぐる疾病利得の問題にも触れ、行き過ぎた被害者保護の陰で生じる現代の歪みを指摘する。

新潮新書 714円

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