首都圏にもこんなにあった!「学校名の駅」

実は「学校が存在しない駅」もある

4)2つの大学名が1つになった駅

中央大学・明星大学駅の立川寄りは道路と並行のトンネルになっている珍しい区間だ(筆者撮影)

東京都八王子市を中心とした多摩地区は大学が多いことで知られている。その多摩を南北に縦断するのが多摩都市モノレール。さすがに沿線には大学が多く、圧巻は中央大学・明星大学駅(東京都八王子市)だろう。なにしろ、2つの大学名をつなげて駅名としたのは、他に例がない。

駅の改札を出て右に進むと中央大学多摩キャンパスに直結、左に進むとクランク状に連絡通路を歩いて行けば明星大学日野キャンパスに出る。モノレールの駅は地上よりはるか高いところにある例が多いけれど、ここは地形の関係で、立川方面へは並行する道路とほぼ同レベルでトンネルに入っていく異色の区間だ。

モノレールに乗って多摩センター方面へ向かうと次の駅は、大塚・帝京大学駅(同)。こちらは、地名と大学名を合体したものだ。もっとも、中央大学・明星大学と異なり、キャンパスは駅前にはなく、駅から徒歩で10分以上とやや離れている。大塚という地名を入れたのも、やや遠慮してのことかもしれない。

5)小田急は「学園」が好き?

小田急線には、急行やごく一部のロマンスカー(地下鉄千代田線直通のロマンスカーの一部)が停車する成城学園前駅(東京都世田谷区)と、町田の1つ手前に玉川学園前駅(東京都町田市)という、2つの「学園前駅」がある。学園前としたのは、大学だけではなく、幼稚園、小学校(成城は初等学校という)、中学校、高校、大学とそろった学園だからだ。玉川学園の創設者小原國芳氏は成城学園の職員だったので、この2つの学園は浅からぬ縁があり、ともに小田急線沿線にあるのも偶然ではない。成城学園前周辺は、都内でも一、二を争う超高級住宅地として名を馳せている。

小田急線には、学校名の付いた駅としてほかにも東海大学前(神奈川県秦野市、1987年までは大根駅)、六会(むつあい)日大前駅(神奈川県藤沢市、1998年に六会駅を改称)がある。

東急線の不思議な大学駅

6)大学はないのに駅名だけが残った

東急電鉄の大学名駅としては、まず田園都市線の駒沢大学駅(東京都世田谷区)がある。駅名は「沢」だが、大学名は「澤」を用いる。駅から駒沢キャンパスまでは徒歩10分程度だから、まあ許容範囲だろうか。

ほかの大学駅名駅としては、東横線の学芸大学駅と都立大学駅(ともに東京都目黒区)がある。この両駅は、駅名表記に関して大いに問題がある駅だ。学芸大学駅の由来となった東京学芸大学は、1964年というから半世紀以上も前に小金井に移転していて、駅周辺に残っているのは、学芸大学付属高校だけである。

一方、都立大学駅の由来となった東京都立大学も1991年に八王子市南大沢に移転し、2005年には首都大学東京と名前も組織も変わってしまった。学芸大学駅と同様、都立大学付属高校は残ったものの、現在では都立桜修館中等教育学校という6年制の中高一貫校に組織替えした。つまり、都立大学という名称の学校は過去のものとなったのである。

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