アマゾンのベゾス氏、買収は高値づかみか

4倍超の価格で買収したかもしれない

8月7日、米ネット小売り大手アマゾン・ドットコムの創業者、ジェフ・ベゾス氏(写真)は、米有力紙ワシントン・ポストを財務状況が示す価値の4倍超の価格で買収したのかもしれない。7月撮影(2013年 ロイター/Rick Wilking)

[7日 ロイター] - 米ネット小売り大手アマゾン・ドットコムの創業者、ジェフ・ベゾス氏は、米有力紙ワシントン・ポストを財務状況が示す価値の4倍超の価格で買収したのかもしれない。

ベゾス氏は5日、米ワシントン・ポストが保有するワシントン・ポスト紙やその他の新聞事業を2億5000万ドルで買収することで合意した、と発表。しかし、その他の新聞買収事例や上場しているメディア企業の価値から判断すると、ワシントン・ポストの価値は約6000万ドルだっただろう。

デシルバ・アンド・フィリップスのマネジングパートナー、リード・フィリップス氏によると、ワシントン・ポスト紙の単価は利払い・税・償却前利益(EBITDA)の3.5─4.5倍。

また、モーニングスターのアナリスト、リャン・フェン氏の推計によると、ワシントン・ポストの新聞部門のEBITDAは昨年、年金負債を含めないで1500万ドルだったとみられる。ワシントン・ポストのドナルド・グラハム最高経営責任者(CEO)は、昨年の新聞部門は利益を上げたと明らかにしたものの、具体的な数字には言及しなかった。

これらの数字に基づけば、ベゾス氏は2012年EBITDAの約17倍を支払ったことになる。

ワシントン・ポストの株価は6日、4%強上昇した。

ただ、アナリストやバンカーらは、ワシントン・ポストなどの新聞には通常の財務基準は適用できないと指摘する。ブランドネームといった無形資産や、スポーツチームなどの目立った資産を持っていれば、価格は買収者が同意するかどうかで決まるからだ。

ワシントン・ポストのグラハムCEOは5日のインタビューで、「私が価格を提示し、ジェフ(・ベゾス氏)が支払うことに同意した」と述べた。

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