日本の脅威か?「中国-欧州」貨物鉄道の実力

「一帯一路」構想の先鋒、成功の鍵は貨物量

「一帯一路」構想の一環として、イギリスから出発する貨物列車(写真:ロイター/アフロ)

古くから中国と地中海諸国を結ぶ交易路として栄えてきたシルクロードが、装いを新たして復活した。「一帯一路」構想。中国が陸路と海路でアジア、中東、欧州とを結ぶ巨大な経済圏を作ろうという構想だ。5月14~15日には一帯一路に関する国際会議が北京で開催され、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領ら世界各国の首脳が参加した。

鉄道を使った“シルクロード”はすでに動き出している。4月29日、ロンドンから初の直行貨物列車が19日間をかけ、浙江省義烏市に無事到着した。中国と欧州を結ぶ貨物列車が走り出してから6年余り。中国から見て、英国は欧州行き貨物列車行き先の国として11番目の国だという。

100円ショップの集散地に到着

義烏という街は、雑貨を扱う人々の間で「“100円ショップ”向け商品のふるさと」として広く知られる。日本向け雑貨の出荷はかつてより落ち込んだといわれるが、依然として「中国最大の小商品(食品や雑貨等の小物)集散地」の地位にあることに変わりはない。日々さまざまな物資が出入りしている。

今回、義烏に着いたロンドン発の貨物列車は、今年1月1日に義烏からロンドンに向けて走った中国発往路便の折り返し便となる。中国発の往路は義烏から18日目にロンドンに到着。34個のコンテナは衣料品で満載だったという。

中国行きは4月10日、ロンドン東郊外のDPワールド(DPはドバイポートの略)が運営する貨物ターミナル・ロンドンゲートウェーを出発。英国からの主な積み荷は、ベビー用品をはじめ、清涼飲料やビタミン剤で、往路の2倍以上となる88個のコンテナが運ばれた。

ドーバー海峡をくぐるユーロトンネルを通り、フランス、ベルギー、ドイツ、ポーランド、ベラルーシ、ロシア、カザフスタンの7カ国を経由し、新疆ウイグル自治区の阿拉山口ボーダーから中国に入った。全走行距離は1万2451キロメートル。旧ソ連各国では軌間(ゲージ)が異なるため2度の積み替えを行う必要があったという。

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