新入社員が「配属後」に掘りがちな6つの墓穴 「研修中は良かったのに」と思われる人の特徴

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多少のミスが許容される新人の間は特に、ミスは速やかに報告し、それを繰り返さない努力をするほうが生産的であると意識しておきましょう。

組織やマネジメントに関する意識が弱い

(4)答えをすぐに欲しがり、質問をまどろっこしく感じる、(5)いつまでも新人気分でいる、というのは、組織やマネジメントに対する理解不足の代表です。

まず(4)についてですが、特に近年は検索機能が発達したこともあり、若手が答えを性急に求める傾向が高まっているという指摘があります。

しかし、上司や先輩がすぐに答えを与えてしまっては、その一瞬はいいかもしれませんが、結果として新人が考えることをしなくなり、かえって成長が遅くなるという悪影響をもたらします。

人間は、自分で考えたからこそ、物事を深く理解し、吸収するものです。そのための質問を重視した育成手法がコーチングです。新入社員の方は、なぜあえて相手が質問形式をとっているのか、その理由を正しく理解しましょう。

いつまでも新人気分でいるというのも困りものです。こうした人の多くは、次の年には自分よりも優秀な新人が来るかもしれないという危機感があまりありません。

言うまでもなく、昔ながらの年功序列制度は日本でも崩れつつあります。特にテクノロジーが急激に進化する昨今、中間管理職の方が若手に学ぶ必要性すら増しています。

日本には昔から「後生畏(おそ)るべし」ということわざがあります。来年入って来る新人は、自分以上にテクノロジーに詳しかったり、より生々しい消費者感覚を持っているかもしれません。そうした健全な危機意識を持ち、学び成長する姿勢を持つことが非常に重要です。

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